◇G3・
アルテミスS(2024年10月26日 東京芝1600メートル)
2歳牝馬重賞「第13回
アルテミスS」が26日、東京競馬場で行われ、3番手インを進んだ3番人気の良血馬
ブラウンラチェットが突き抜けて快勝。G1舞台へ堂々と名乗りを上げた。
2歳の女の子とは思えない風格。パドックでも落ち着き払っていた
ブラウンラチェットは実戦でも大人びた競馬。3番手インで悠々と折り合い、残り1Fすぎに逃げたミストレスをあっさり抜き去る。1馬身3/4差の完勝劇で重賞奪取だ。
今月は
秋華賞、
菊花賞を含めて重賞5勝目の絶好調ルメールは「凄くいい子ですね。デビュー戦も凄く乗りやすくていい脚だったけど、2戦目でも怒ることなくずっと落ち着いていました。完璧なレースをしました」と笑顔で切り出した。
次週ブリダーズCクラシックに挑む重賞5勝馬
フォーエバーヤングを半兄に持つ良血。新馬Vの中山1800メートルからの舞台替わり&距離短縮も一発回答した。手塚師は「言うことないです。短縮してどうかと思っていたけど、楽に好位を取れて、冷静でした。体は完成されていないけど、精神面は完成されていますね」と目を細めた。
桜花賞馬
アユサン、
オークス馬
ユーバーレーベンを育て上げた指揮官は「牝馬でここまで競走に向いている性格はいないです」とベタ褒めした。
JRA・G1通算53勝を誇る鞍上も「
トップレベルにいけると思う」と将来を保証した。後のG1馬
リスグラシュー、
ソダシ、
チェルヴィニアなど名牝が勝ち上がった出世重賞。手塚師は「ここを勝てたので、次はよく考えたい」と次走の明言は避けたが、大舞台を見据えた。阪神JF、そして来春
桜花賞の夢が膨らむ秋の府中の大収穫になった。
スポニチ