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【スワンS】ダノンマッキンリー 豪快差し切りV! 藤原師も松山に最敬礼「完璧に乗ってくれた」

スポニチ
  • 2024年10月27日(日) 05時12分
 G2「第67回スワンS」が26日、京都競馬場で行われ、5番人気ダノンマッキンリーが持ち前の末脚で古馬をねじ伏せて重賞2勝目を挙げ、マイルCS(11月17日、京都)の優先出走権を手にした。3歳馬の勝利は17年サングレーザー以来7年ぶり12頭目となった。

 ハイレベル世代屈指の切れ者が鬼脚を発揮した。後方で最終コーナーを回ったダノンマッキンリーが大外から猛然と追い込んでくる。鞍上の松山も「いい脚だった。前はかわせると思った」と驚いた爆発力。あっという間に年長の先行勢をのみ込んだ。さらに外から追い込んだオフトレイルが2着に続き、3歳馬のワンツー決着。この世代は早くも古馬混合重賞5勝目だ。

 松山が掲げたテーマは「オンとオフをつける」。好発を決めたが、道中は荒ぶる気持ちをなだめて直線勝負に専念。前半3F34秒0の流れを11番手で折り合い、極上の末脚を引き出した。「今日みたいな形になればいい競馬をしてくれる」。これで1400メートルは5戦4勝、重賞はファルコンS以来2勝目となった。

 見守った藤原師は「外枠、外回り、外差し。イメージ通り。完璧に乗ってくれた」と鞍上に最敬礼。NHKマイルCで13着大敗後、夏も北海道で2戦起用。気難しさを内包するマッキンリーに、実戦でしか得られない経験値を積ませる狙いだったという。「がむしゃらに走っていたが、競馬に慣れてきた」。目論見(もくろみ)通りに成長した愛馬が優勝レイを身にまとう姿を誇らしげに見つめた。

 今後について、師は「オーナーと相談して。まだ3歳だから。いろんな選択肢がある」と説明。母ホームカミングクイーンはマイルの英1000ギニーを制した名牝で、父モーリスもマイルで無類の強さを発揮した。松山は「まだまだやれる馬。条件次第では距離延長でも大丈夫だと思う」と証言する。“7F特化”では終わらない奥の深さを感じさせる傑物の進路に注目が集まる。

 ◆ダノンマッキンリー 父モーリス 母ホームカミングクイーン(母の父ホーリーローマンエンペラー)21年4月7日生まれ 牡3歳 栗東・藤原厩舎所属 馬主・ダノックス 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績9戦4勝(重賞2勝目) 総獲得賞金1億2190万2000円。馬名の意味は冠名+アメリカの山の名。

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