「
天皇賞(秋)・G1」(27日、東京)
まさかの光景だった。道中は好位の外めを追走し、手応え良く直線を迎えたように見えた1番人気の
リバティアイランドだったが、鞍上の川田が合図を送っても全く伸びない。次々と後続馬にかわされ、13着に沈んだ。
「返し馬の雰囲気も良く、4コーナーまで抜群の手応えで回ってきたけど、これだけ動けなかったのは初めて」と振り返った川田の言葉通り、道中はこれまでと変わらない
リバティアイランドだった。しっかりと折り合い、直線は満を持して外へ。あとは末脚を伸ばして前をかわすだけだったのだが…。いつもの豪脚は鳴りを潜めた。
レースを終えた後、
リバティアイランドが引き揚げてきたのは、ウイニングランを終えた
ドウデュースの直後。あまりの不可解な敗戦に、陣営もゆっくりと時間をかけ、馬体をチェックしていたのだろうか。厩舎地区へ向かう関係者も、納得のいかない表情だった。
昨年の
ジャパンC2着、そして今春のドバイシーマC3着に続き、これで3連敗-。このままでは終われない、3冠牝馬の今後の動向に注目が集まる。
提供:デイリースポーツ