今秋の京都は3開催連続だが、1開催が終了。今週から6回京都となるが、昨年の同時期京都開催の開幕週に組まれていた芝2000mの新馬戦は
ドゥラメンテ産駒の
ミスタージーティー(栗東・
矢作芳人厩舎)が新馬勝ち。その直後に
ホープフルSへ出走するも5着だったが、3歳になって
若葉Sを勝ち、
皐月賞。
日本ダービー、
菊花賞と3歳馬のクラシックレースにすべて出走している。
今年は昨年と少し違う番組になっているが、京都芝1800mの新馬戦あたりから来年のクラシック路線へ進む馬がいるだろうか。
【11月2日(土) 京都ダート1400m】
◆
ディーエスショウマ(牡、父ディ
スクリートキャット、
母ティアップアーリー、栗東・
橋口慎介厩舎)
母系にダート1200mのオープン特別、
ジャニュアリーSを勝った
アティード(
父サウスヴィグラス)がいる血統。本馬は2024年千葉サラブレッドセールにて、2900万円(税抜き)で落札されている。
10月2日にゲート試験を合格した後、栗東に在厩のまま調整を進めており、坂路とCWを併用して順調に追い切りを消化。レースでも騎乗予定の
鮫島克駿騎手が跨った1週前追い切りは古馬3勝クラスに遅れたが、追走して外を回っての内容。「予定よりも速い時計でしたし、よく走っていると思います」と
橋口慎介調教師。ゲートの出は速いということなので、この距離も合いそう。
【11月2日(土) 京都芝1600m(牝)】
◆
ルージュカリーナ(牝、父
エピファネイア、
母ボインビューティー、栗東・
友道康夫厩舎)
同厩舎で管理されている半姉
ルージュスタニング(父
Into Mischief)は中京芝1600mで新馬勝ち。この時、負かした
セキトバイースト(栗東・
四位洋文厩舎)は後に
チューリップ賞2着、
ローズS3着という重賞実績を残している。1勝クラスは東京ダート1600mで勝ち上がり、現在は2勝クラスに在籍している。
本馬は8月22日に栗東でゲート試験を合格した後、ノーザン
ファームしがらきで調整して、9月28日に栗東へ帰厩。先週のCWではレースで騎乗予定の
岩田望来騎手が跨り、3頭併せで遅れてしまったが、追走したものだったし、ラスト1Fは11.7秒なので悲観するほどではない。2週前追い切りのCWでも併せ馬には遅れているので、ひょっとしたら、そういうタイプなのかもしれない。
【11月2日(土) 福島芝1200m】
◆
クロユキ(牝、父
モーリス、
母チカリータ、栗東・
松永幹夫厩舎)
母系には
シュヴァルグラン、
ヴィブロス、
ヴィルシーナといったGI馬が名を連ねる血統。半姉
シュニー(父
マインドユアビスケッツ)は中京ダート1800mで未勝利を勝ち上がっている。
本馬について「小柄な牝馬ですが、飼葉はしっかり食べてくれていますし、体全体を使って走ることができていますよ」と
松永幹夫調教師。10月23日のCWではレースで騎乗予定の
高杉吏麒騎手が跨り、6F82.9秒をマーク。ラスト1Fが12.4秒要したので、ここが11秒台になってくると、よりレベルの高い走りができると思うが、水準以上には動くことができている。
【11月3日(日) 京都芝1800m】
◆
エスタンシア(牝、父
ドゥラメンテ、
母マラコスタムブラダ、栗東・
松下武士厩舎)
半姉に同厩舎で管理され、デビューから3連勝で阪神JFを制した
レシステンシア(
父ダイワメジャー)がいる。姉との比較については「こちらの方が体型的に少し線の細いところはあるかなと思いますが、父が違うので、その分でしょうね」と
松下武士調教師。
追い切り本数は多くないものの、坂路での1週前追い切りではレースで騎乗予定の
北村友一騎手が跨って、4F51.8秒。それでいて、2F24.4秒、1F12.2秒と終いもしっかり動くことができているので、追い切りで動いた半姉に似た時計の出方といってよい。距離に関しては、父が替わったことで中距離でも結果が出るはず。
(取材・文:井内利彰)