「BCクラシック・米G1」(11月2日、
デルマー)
春の雪辱を果たす時が来た。成長著しい
フォーエバーヤング(牡3歳、栗東・矢作)が、BCクラシックに参戦する。5月の
ケンタッキーダービーでは2着馬
シエラレオーネに馬体をぶつけながらも最後まで食い下がり、勝ち馬と同タイムの3着。今度は世界の強豪古馬勢との対戦となるが、ダートの本場・米国で世界をあっと言わせる快挙を成し遂げる。
国内ではもはや敵なし。日本の総大将
フォーエバーヤングが、ダートの本場にリベンジする。
今秋はBCクラシックを目標に、5カ月ぶりとなった前走の
ジャパンダートクラシックで復帰。始動戦ということもあり、100%の出来ではなく心配の声も上がっていたが、終わってみれば強力メンバー相手に完勝だった。ひと夏を越して雄大な体はさらに迫力を増し、担当の渋田助手は「2歳から大型馬特有の緩いところがあったけど、やっと古馬っぽくなりましたね。2歳から背が2センチ弱伸びている」と、さらなる進化ぶりに目を細める。
昨年10月のデビューから、土つかずで国内外の重賞を4連勝。ただ、5月の
ケンタッキーダービーでは勝った
ミスティックダンから鼻+鼻差の3着に敗れている。主戦の坂井は前走後に「国内でまだ負けていないし、春はアメリカで悔しい思いをした。そのリベンジを」と逆襲への意欲を口にしていたが、春からの成長を加味すれば決して夢物語には思えない。
舞台は
デルマー。直線は919フィート(約280メートル)で、日本で言えば小倉や福島とそう変わらない。渋田助手は「コースは
フォーエバーヤング向きではない」と懸念しつつも「この馬の走りはしてくれると思う」と力を込めた。日本馬では昨年の
デルマソトガケの2着が最高着順だが、悲願成就の瞬間が見られても不思議ではない。
提供:デイリースポーツ