「ファンタジーS・G3」(11月2日、京都)
白毛の素質馬
ゴージャスが、無傷2連勝で重賞Vを狙う。新馬戦は心身ともに粗削りな面を見せながらもポテンシャルの高さを示す“白星発進”。昨年は15番人気の
カルチャーデイのVでサプ
ライズを起こした四位厩舎が、新たな
ヒロイン候補で“連覇”を目指す。
真っ白なボディーにスラリとした長い脚。栗東トレセンでもひときわ目立つ存在の白毛馬
ゴージャスが、素質の高さを示したデビュー戦から中6週でG3獲りへ挑む。
初陣を飾ったのは9月の中京。発馬はゆっくりと出て、前半3F38秒0というスローペースに行きたがった。普通なら厳しい展開。だが勝負どころから反応良く、スッと上がっていくと早め先頭から押し切る強い内容だった。四位師は「初戦はいい形で勝つことができましたね。調教でそこまで走らせていたわけではなくレースで(力を)解放した感じ。手前を良く替えていたけど、そのあたりも良くなってくると思う」と期待は大きい。
調整も順調だ。1週前の23日は栗東CWで6F87秒1でラスト1Fは11秒2と瞬発力をアピール。しっかり負荷をかけて当週に備えた。「順調ですし元気はいいですよ。気性は女の子だからそのあたりは考えて。上手に持って来られている印象だし、いい仕上がりで向かうことができそう」と好仕上がりを強調した。
必要以上に注目を集めてしまうのは白毛馬の宿命。でも、新馬戦でそれを乗り越えられるだけの潜在能力を示した。「真面目なところがいいし一生懸命に走ってくれる。年末の大きいレースを目指したい」と指揮官。まずはG3を突破し、そして次なる大舞台へ-。420キロ台の小柄な体は素質の塊。白毛のアイドル候補生が、淀で同世代の女王争いに名乗りを上げてみせる。
提供:デイリースポーツ