「兵庫
クイーンカップ」(30日、園田)
1番人気で金沢の至宝・
ハクサンアマゾネスが最終3角先頭で押し切って連覇を達成。ばんえい競馬のオレノココロが保持する
地方競馬最多重賞勝利記録の25に並んだ。次走の中日杯(12月1日・金沢)は引退レース。新記録を達成して有終の美を飾り、繁殖入りの予定だ。2着は2番人気の
スマイルミーシャ、3着には8番人気の
ブルレスカが入った。
ハクサンアマゾネスがついに地方最多重賞勝利記録に並んだ。昨年で引退の予定を1年間延長させたかいがあった。「本当に今年で終わり。これ以上、求めるものはない。次の中日杯に全力を尽くしたい」と加藤義師。新記録達成へ勝ってかぶとの緒を締める。
レースはスタートで出遅れて最後方から巻き返した。「駐立で尻が浮いて、尾持ちしなければ転んでいた」と指揮官。それでも、2角過ぎで3番手まで追い上げると、3角で先頭に立って楽勝。「デビュー当時はスタートが悪かったので、今回も心配していなかった。他の馬とは手応えが違ったので、気分良く行けた」と吉原寛。力の違いを改めて証明した。
デビューから主戦を務めてきた
ハクサンアマゾネスとも次走でお別れ。「改めて、すごさを実感した。園田への遠征も重賞4連勝で終われた。重賞最多勝利記録を達成して最後にしたい」と吉原寛。自らの手腕で相棒に“地方最強牝馬”の名誉を授ける覚悟だ。
提供:デイリースポーツ