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平和賞」(30日、船橋)
3年連続でホッカイドウ勢が決めた。1番人気の
ウィルオレオールがゴール前できっちり首差かわして重賞初V。「第75回全日本2歳優駿・Jpn1」(12月11日・川崎)への優先出走権もゲットした。2着には2番手から早めに抜け出した4番人気の地元
ガバナビリティー。さらに5馬身離れた3着には5番人気の
プレミアムハンドが追い込んだ。
人馬そろっての重賞初Vを目前にした笠野雄&
ガバナビリティーの夢を一瞬にして砕いたのは、ホッカイドウ競馬の
ウィルオレオール。単勝1・7倍のダントツ人気に応え、ゴール寸前で計ったように首差かわした。
序盤は先行馬の直後で脚を温存。ガバナが2番手から4角入り口で先頭に立ったのを合図にインからうまく外へ持ち出して戦闘開始。それでもまだ3馬身の差がある。これが南関東での重賞初Vとなった
石川倭は「直線では半信半疑でした」と振り返るが、懸命な右ステッキで鼓舞。怒とうの追い込みを決めた。「いつも通りの平常心で走れていたし、左回りの調教も十分やってきたので、何の不安もありませんでした。先々が楽しみな馬です」と胸を張った。
騎手時代に2度挑戦して4、5着だった小国博師は一昨年の
プルタオルネに続いて2度目のV。「間に合わないかと思った」と苦笑いだが、「輸送も問題なく前回より具合が良かったからね。現時点での課題はないし、学習能力が高い。強い馬ですよ」と目を細めた。このあとは全日本2歳優駿へ挑戦。「どれだけやれるか楽しみだね」と期待を膨らませた。
提供:デイリースポーツ