「みやこS・G3」(3日、京都)
大久保厩舎が送り出すハピと
アウトレンジは一つ違いの半兄弟。出世ルートこそ違ったが、ついに重賞で顔を合わせる時が来た。
ハピは
キズナを父に持つ5歳牡馬。デビューから3連勝で鳳雛Sを制し、3歳暮れにはチャンピオンズCで3着に好走した。約2年半もの間、勝ち星からは遠ざかっているが、ダート戦線で存在感を発揮している。秋初戦となった前走の
シリウスSは外枠でためが利かず10着。大久保師は「ためてプレッシャーがかかった方が爆発する」と反撃に期待している。
4歳の
アウトレンジはJRA唯一の
レガーロ産駒。前走のラジオ日本賞でオープン初Vを決めて勢いは上々だ。「前回は気持ちを乗せてうまく乗ってくれましたね。次につながる競馬ができました」と、内容のある勝利に目を細める。「あとは気持ち。自分の戦い方をするだけです」と力を込めた。
「この兄弟はみんな心臓がいい。2頭ともいい状態で臨めると思います」と師。逃げる
アウトレンジと、差しに構えるハピ。“二段構え”で重賞タイトル奪取を狙う。
提供:デイリースポーツ