4年目の
古川奈穂騎手(24)=栗東・矢作=がJBCス
プリント(4日・佐賀、ダート1400メートル)でG1級競走に初騎乗する。コンビを組むのは、このレースがラストランとなる自厩舎の
バスラットレオン。最高の花道をつくって相棒を送り出す。
師匠の矢作師には今週初めに騎乗の話を告げられた。奈穂は「G1級のレースに乗れる騎手になりたいと、騎手を目指した時から思っていました。オーナーや先生、関係者の方には感謝しかありません」と念願の夢舞台に胸を高鳴らせる。
ルーキーイヤーの21年3月に初勝利を挙げたのがこの馬だった。「私にとって思い入れのある特別な一頭です。結果で恩返したい」。最高峰のレースで、重賞3勝馬の実力を引き出すためにもベストの騎乗で応えたい。
10月31日の最終追いでは栗東坂路で自らまたがり、馬なりで4F52秒2-37秒7-12秒2をマーク。「変わらずパワフルな動きで雰囲気も良かった。レースは自分の展開にしたいですが、こだわり過ぎず。とにかく馬と一緒に頑張りたい」と力強くうなずく。勝てばJRA所属女性騎手初のG1級勝利となる快挙。晩秋の佐賀で人馬のドラマは
クライマックスを迎える。(デイリースポーツ・島田敬将)
提供:デイリースポーツ