今週からは新潟が福島へと変わり、「東京・京都・福島」の3場開催となる。
秋のGIシリーズはひと休み。そのかわりに重賞が4つ用意されている週だ。まず土曜日にGII
京王杯2歳S(東京・芝1400m)とGIII
ファンタジーS(京都・芝1400m)。そして日曜日にGII
アルゼンチン共和国杯(東京・芝2500m)とGIII
みやこS(京都・ダート1800m)となる。今週もたっぷりと馬券を楽しめそうだ。
過去10年データを使って馬券ヒントを見つけるこのコーナー。今週はGII
アルゼンチン共和国杯での狙い馬を探していこう(23年
アルゼンチン共和国杯は3着が同着2頭。過去10年の馬券圏内馬数は31頭となります)。
1. 1〜3番人気の上位勢で9勝も?
いつものようにまずは上位人気馬のチェックから。
アルゼンチン共和国杯での1番人気馬は過去10年で4勝。23年
ゼッフィーロ、21年
オーソリティ、17年
スワーヴリチャード、15年
ゴールドアクターとなっている。成績は【4-1-1-4】でまずまず良い。
2番人気馬は3勝で成績は【3-0-1-6】。3番人気馬は2勝で成績は【2-0-6-2】となる。例年、荒れている印象もあるのだが、勝ち馬に関しては1〜3番人気馬で9勝分。例外は22年6番人気だった
ブレークアップの勝利だけだ。アタマ狙い、軸馬としては上位3番人気馬から選ぶのが正攻法といえるだろう。
2. なぜか3着にも1〜3番人気馬が多い?
項目1でも指摘したが、なぜかこのレースは「1着は上位3番人気まで」の傾向が強い。併せて「3着」も「上位3番人気の馬」で10回中8回を占めているのだ。
例外は3回。23年4番人気が3着(同着)、20年9番人気が3着、18年11番人気が3着になっているだけ。つまりこれらの条件を併せてみると、「過去10回中、1〜3番人気馬による1・3着が7回」も起きているわけだ。3連系の馬券を選ぶ際には、ちょっと気にしておきたい傾向といえそうだ。
3. 馬連は1〜7番人気ボックスで黒字に?
過去10年の
アルゼンチン共和国杯は、意外にも2ケタの人気薄馬で馬券圏内になっているのは1頭しかいない。それが18年3着だった11番人気・
マコトガラハッド(ハンデ51キロ)である。この年は過去10年で一番少ない12頭立てだった。つまりこの年以外は、すべて1ケタ人気の馬だけで馬券が成立している。
さらに過去10年「連対は7番人気馬以内」というのもこのレースの特徴。過去10年、馬連で配当がもっとも付いたのは22年の7010円だが、その組み合わせも6番人気&5番人気だった。つまり1〜7番人気までのボックスでずーっと「馬連」を買っていれば的中率は100パーセントなのだ。
しかも毎年、1〜7番人気までの馬連ボックス(買い目21点)を買い続けていれば、黒字にもなっている。回収率はなんと120パーセント超え。まあそれだけ毎年オッズが割れるということになるのだろう。
実際にこれを指摘した昨年も傾向は継続した。今年もジンクスは続くのか…。
4. トップ&最軽量ハンデの馬の成績は?
過去10年、トップハンデ馬は例年57〜59キロ以内に収まっている。
トップハンデ馬(延べ12頭)の成績は【2-0-1-9】。勝っているのは21年57.5キロだった
オーソリティ(
ルメール騎手)と、16年58キロだった
シュヴァルグラン(
福永祐一騎手)だけ。ほかには昨年3着同着だった59キロの
ヒートオンビート(
石川裕紀人騎手)くらい。4着で惜しくも馬券圏内になれなかった馬が4頭いるが、全体的に見るとトップハンデ馬の成績は、あまり良いとはいえないだろう。
一方、最軽量ハンデ馬は過去10年、49〜54キロ以内。成績は【0-0-1-13】(延べ14頭)で唯一馬券になっていたのが18年3着の
マコトガラハッド(
石川裕紀人騎手)だけ。それ以外は、多くの馬が2ケタ着順に沈んでおり、トップハンデ馬よりさらに成績不振となっている。
5. では狙うべき斤量とは?
ではどんなハンデ馬が馬券圏内になっているのか?
1着になっているのは54〜58キロ。2着は53〜57キロ。3着は51〜59キロで、傾向らしき傾向というものはない。ただ馬券圏内31頭中、一番多かったのは斤量55キロ。次に多かったのが56キロ。やはり55・56キロというのが
ボリュームゾーンといえそうだ。
6. 逃げ馬か、追い込み馬か?
項目多くなってしまったが、最後は脚質の傾向。
まずは逃げタイプ。これは過去10年で逃げが成功した馬はいない。逃げをチョイスした馬は揃って掲示板さえ外している。
一方、追い込みの上がり最速タイプは好調。過去10回で、上がり最速を出している馬は8回も馬券圏内に食い込んでいる。ただ後ろ過ぎて届かなかったタイプもいるので、やはり後方すぎるポジションでも厳しい。