「京王杯2歳S・G2」(2日、東京)
キャリアの浅い2歳馬には過酷な“雨中決戦”を制したのは、8番人気の伏兵
パンジャタワー。松山の好リードに導かれ、無傷の2連勝で重賞初制覇を果たした。
道中は中団7番手へ。折り合いをつけて直線へ向くと、馬場のいい大外に持ち出してスパートを開始した。渋った馬場をものともせず、上がり3Fはメンバー最速タイの33秒8の決め手を発揮。先に抜け出した
マイネルチケットをきっちりと首差とらえた。
泥まみれで帰還した松山は「スタートを出てくれたし、思っていたポジションで流れに乗れました。距離が延びても折り合いは大丈夫。いい脚を使ってくれました」とセンスの良さを強調する。伏兵評価に甘んじていたが「新馬戦はスタートが出なかったり、返し馬で立ち上がったりして幼さを見せていました。そういう面もあって目立ちませんでしたが、きょうは目立つ強い競馬だったと思います」と能力の高さを証明して、してやったりの表情だ。
新種牡馬の父
タワーオブロンドンには産駒として初の重賞タイトルをプレゼント。17年覇者の父に続き親子制覇を成し遂げた。今後へ向けて、主戦は「良馬場での走りも見てみたかったけど、こういう馬場でも走れるし、力があるなと思いました。マイルでも大丈夫だと思います」と宣言。視線の先は既に大舞台を見据えていた。
提供:デイリースポーツ