秋の大舞台では目が離せない存在だ。R.ムーア騎手が、
エリザベス女王杯(3歳上牝・GI・芝2200m)の
サリエラ(牝5、美浦・
国枝栄厩舎)で10回目の
JRA・GI制覇を目指す。
R.ムーア騎手は英国出身の41歳。A.オブライエン厩舎の主戦を務め、
凱旋門賞2勝、英ダービー4勝など、世界のビッグレースを数え切れないほど制している。日本には毎年のように秋に来日。これまでに13年の
ジャパンCを
ジェンティルドンナ、16年の
天皇賞(秋)を
モーリスで制するなど、
JRAのGIを9勝している。
短期免許での来日1週目となる今週末の
エリザベス女王杯では、良血の
サリエラとコンビを組む。自らが騎乗し、19年の
朝日杯FSを制した
サリオスの半妹。これまで重賞勝ちこそないが、昨年の
目黒記念が3着、今年の
ダイヤモンドSが2着と、牡馬の一線級相手に伍して戦ってきた。ここ2戦はともに12着だが、まだ見限るのは早計だ。
伏兵評価のパートナーをいかに上位争い、さらには勝利へと導くか。秋の風物詩ともなっている世界的名手のGI制覇を期待したい。