◆第49回
エリザベス女王杯・G1(11月10日、京都競馬場・芝2200メートル)
第49回
エリザベス女王杯・G1は10日、京都競馬場の芝2200メートルで行われる。牝馬トップクラスが不在で、大混戦の様相を呈している。1週間を通して深掘りする「考察」担当の西山智昭記者は、1番人気を
ホープフルS勝ちの3歳
レガレイラと予想する一方、過去10年で優勢な4歳世代の上がり馬にもチャンスがあるとみた。
今年はエントリーしていれば主役になっていたはずの馬が軒並み不在。昨年の覇者
ブレイディヴェーグは
マイルCSに回り、牝馬2冠
チェルヴィニア、昨年の牝馬3冠
リバティアイランドは
ジャパンCに参戦する。
マスクトディーヴァの電撃引退もあった。
過去10年のデータで、
〈1〉当年のG1で3着以内。
〈2〉当年の牡馬相手のG2勝ち。
〈3〉前年の
エリザベス女王杯勝ち馬。
この3項目のいずれかに該当する馬がいないのは今年が初めて。データも混戦、いや大混戦を示唆している。
レース1週間前の段階で勝ち馬を挙げるのはかなり難解だが反面、1番人気を予想するのは簡単だ。昨年の
ホープフルSで牡馬を蹴散らし、
日本ダービー(5着)にも挑戦した
レガレイラ。鞍上がこの秋好調のルメールということもあり1本かぶりの人気を集める可能性もあるが、一方で今年まだ未勝利。前走の
ローズSはキャリア6戦目で初の牝馬限定戦ということもあって単勝1・7倍の支持を集めるも5着に終わった。
今年は実績より仕上がり、勢いを重視した方が的中につながるかもしれない。過去10年で3歳2勝に対し、4歳7勝(他に5歳1勝)という近年の結果を考慮すると、4歳世代の
シランケドに魅力を感じる。2走前は4角先頭から4馬身差圧勝。一転、前走は後方2番手から上がり最速33秒0で差し切り勝ちと圧巻のレース続きだ。条件戦の勝ち上がりだが、昨年の
紫苑S3着馬。中1週で状態面の見極めは必要だが、今年のメンバーならチャンスがありそうだ。(西山 智昭)
スポーツ報知