今年の
ジャパンカップ(3歳上・GI・芝2400m)には
オーギュストロダン(
Auguste Rodin)、
ゴリアット(
Goliath)など、海外の“銘柄級”が参戦予定となっている。ただ、外国馬の勝利は05年の
アルカセットが最後。そこで06年以降に来日しながら、日本馬に跳ね返された超大物を紹介したい。
まずは09年の
コンデュイット(Conduit)だ。同年に
キングジョージVI世&
クイーンエリザベスSを制し、
凱旋門賞が4着。さらに前走の
BCターフで連覇を成し遂げて、堂々の参戦だった。
ウオッカ、
オウケンブルースリに続く3番人気に支持されて、後方から脚を伸ばしたものの、0秒4差の4着。地力は示したが、ハードなローテーションの影響もあったのか、勝ち負けには一歩届かなかった。翌年からビッグレッド
ファームで種牡馬となったが、
JRAの重賞勝ち馬は
シンキングダンサーの1頭しか残せず。15年に北アイルランドからの譲渡オ
ファーに応じて輸出された。
11年には
デインドリーム(Danedream)が来日した。ベルリン大賞、バーデン大賞、そして
凱旋門賞とG1・3連勝中のドイツの名牝。
ブエナビスタを抑えて1番人気に支持されたが0秒5差の6着に敗退。外国馬最先着は果たすのが精いっぱいだった。
翌12年にも同年の
凱旋門賞馬がやってきた。
ソレミア(
Solemia)は前々走のヴェルメイユ賞でG1に初挑戦して3着。前走の
凱旋門賞では12番人気の伏兵だったが、ゴール前で内にモタれた
オルフェーヴルをかわし、大金星を挙げていた。
ジャパンCではO.ペリエ騎手が継続騎乗。話題性十分だったが、好位失速で1秒6差の13着に惨敗した。
このように近年の外国馬は実績にふさわしい結果を残せていない。馬券に絡んだ馬も、06年の
ウィジャボード(
Ouija board)が最後。今年の3頭こそは日本馬撃破となるか、その走りに要注目となる。