「英国の名手」T.マーカンド騎手が、
エリザベス女王杯(3歳上牝・GI・芝2200m)の
シンティレーション(牝5、美浦・
池上昌和厩舎)で
JRA重賞初制覇を狙う。
マーカンド騎手はイギリス出身の26歳。14年にデビュー。20年にアデイブ(
Addeybb)で豪G1・ランヴェットSを制し、G1ジョッキーの仲間入りを果たした。その後も数々のビッグレースを制覇。22年には妻のH.ドイル騎手とともに
JRAの短期免許を初めて取得しており、今回で3年連続3回目の来日予定となっている。これまで
JRAで257戦36勝。しかし、重賞は16回騎乗して22年カペラSの
ジャスティンの3着、GIは8回騎乗して22年
ジャパンCの
デアリングタクトの4着が最高着順となっている。
エリザベス女王杯のパートナーは
シンティレーションだ。重賞は未勝利だが、勢いでは負けていない。前々走の新潟日報杯を制してオープン入りを決めると、前走の
府中牝馬Sでも10番人気の低評価を覆して2着に健闘。
ブレイディヴェーグには1馬身1/4差をつけられたが、3着の
マスクトディーヴァには半馬身先着。地力強化を印象付けた。今回はGI初参戦となるが、好勝負になっていい。
マーカンド騎手は
ロードカナロア産駒で[2-4-3-10]の勝率10%、複勝率47%と安定感あり。それだけに初コンビでも期待は高まるばかり。人馬そろっての
JRA重賞初制覇、さらにはGIタイトル獲得となっても驚けない。