◆第49回
エリザベス女王杯・G1(11月10日、京都競馬場・芝2200メートル)
5歳夏を機に一気に充実してきた印象を受ける
シンティレーション(牝5歳、美浦・
池上昌和厩舎、父
ロードカナロア)。初挑戦となるG1の舞台でも上位進出を狙えそうな魅力がある。
2走前の
新潟日報賞は、11番人気の低評価ながらも
報知杯弥生賞ディープインパクト記念で1番人気に推された
トロヴァトーレを抑えて好時計V。続く
府中牝馬Sでは、昨年の
エリザベス女王杯の勝ち馬
ブレイディヴェーグ(1着)と同じ上がり3ハロン32秒8の末脚を繰り出し、G2を2勝している実力馬の
マスクトディーヴァ(3着)をとらえて2着に好走した。騎乗した
戸崎圭太騎手は「ポジション的にはもう少しいいところがほしかったけど、手応え良く、いい脚で伸びてくれました」と評価。前半の位置取り次第では、さらに勝ち馬に迫っていた可能性があった。
今回は初めての2200メートル、1戦しか経験していない京都コースと懸念材料こそあるが、
福島記念を予定していた馬が
エリザベス女王杯に切り替えるほどにG1とはいえ手薄なメンバー構成に。3戦続けての激走があっても不思議ではない。(浅子 祐貴)
スポーツ報知