本記事ではnetkeibaオリジナルAIが推奨する本命候補3頭を特筆すべき過去の傾向とともにご紹介します。
今週の平地重賞競走は土曜日に武蔵野ステークス(GIII)とデイリー杯2歳ステークス(GII)、日曜日に
エリザベス女王杯(GI)と
福島記念(GIII)が行われます。その中から京都競馬場で行われる
エリザベス女王杯を取り上げます。まずは過去の傾向から。
過去10年の
エリザベス女王杯での前走クラス別成績を見ていきます。過去10年の
エリザベス女王杯では、前走でGII以上に出走していた馬が10勝2着11回3着8回と圧倒しています。前走で
エリザベス女王杯と同格か、それに近い格のレースでの流れを経験していることが好走するためには重要だと言えそうです。
続いては、過去10年の
エリザベス女王杯における所属別成績です。過去10年の
エリザベス女王杯は関西馬が8勝2着6回3着9回と良績を残しています。一方、関東馬は2勝2着5回と劣勢です。
関東馬で馬券に絡んだ7頭の内、6頭が前走で5番人気以内の支持を集めていました。残る1頭は前走で上がり2位を記録していました。関東馬については、前走で高い支持を集められる実績馬、もしくは末脚の威力を十分に示していることが好走の条件になりそうです。
それでは早速ですが、今週の
エリザベス女王杯でAIから導き出された月曜日時点での本命候補3頭をご紹介します。
◆非根幹距離の適性十分な本命候補
ホールネス 本馬は23年4月の未勝利戦でデビュー。2着に敗れましたが、勝ったのは現オープン馬の
マコトヴェリーキーでアタマ差の決着。経験馬相手のデビュー戦であったことを考えれば評価に値する内容だったと言えます。その後は未勝利から2勝クラスまで3連勝。2走前は
マーメイドS(GIII)に格上挑戦し3着と重賞級の力を示す走り。
前走の新潟牝馬S(L)も格上挑戦。道中は中団を追走。直線では馬場のいい外目からグイグイと伸びて、2着に1馬身半差をつけて快勝。これでデビューから6戦4勝2着1回3着1回。4勝の内、3勝が
エリザベス女王杯と同じ芝2200mで挙げていますので、非根幹距離への適性も十分。まだ底を見せていないのも魅力ですし、GIメンバー相手でも楽しみがありそうです。
サリエラ 前走の
オールカマー(GII)では先団を追走するも、勝負所で早々に鞍上の手が動き、直線では見せ場を作ることなく12着と大敗。前へ行った馬が上位に残る流れだったことを考えれば物足りなさを感じますが、
天皇賞(春)(GI)以来の実戦で仕上がり途上だった可能性もあり、力負けとは言い切れません。
昨年の
エリザベス女王杯では6着に敗れていますが、上がりは最速を記録。勝ち馬とは0秒3差と僅差の競馬でしたし、ゴール前での脚色は目立っていました。姉の
サラキアは
エリザベス女王杯で2着に好走していますし、血統的に芝2200mの牝馬限定という条件は合っている印象です。近走は精彩を欠いている本馬ですが、条件替わりでの一変に期待したいところです。
コンクシェル 今年2月に3勝クラスを勝ち上がると、その勢いで挑んだ
中山牝馬S(GIII)で逃げ切り勝ちを収めて重賞初制覇を達成。その後の3戦もハナを切る形となっていますが、残念ながら結果を残せず。ただ、3走前の
ヴィクトリアマイル(GI)で一線級が相手だったことや距離が足りなかったことが敗因だと考えられます。これまでの5勝の内、4勝が芝1800mでしたので、マイルではやや距離が短かったのではないでしょうか。そして、2走前や前走は中10週と間隔があいていたことが響いた可能性はあります。
本馬はこれまでに5勝を挙げていますが、新馬戦を除く4勝は中4週以内で出走したレースで挙げていました。いずれも中10週以上では4戦して着外4回となっていますので、間隔があいていると力を出し切れないタイプのように見えます。今回は中3週での出走となりますので、ローテーションとしては問題なさそうです。また、今回は本馬以外に逃げたい馬が不在で楽に先手を取れそうなメンバー構成であることもプラスになりそうですし、人気はなさそうですが一発も十分に期待できるのではないでしょうか。
今回は以上となりますが、枠順確定後の週末版では枠番や調教時計、天候などが加味されます。現時点で浮上しなかった馬が急上昇する事もありますので、そちらも楽しみにお待ちください!