不振が続く
ハーパー(牝4、栗東・
友道康夫厩舎)が、
エリザベス女王杯(3歳上牝・GI・芝2200m)で復活のGI初制覇を目指す。
ハーパーは
父ハーツクライ、
母セレスタ、母の
父Jump Startの血統。母は15年に亜G1の
エストレージャスJF大賞を制覇。半姉の
ヴァレーデラルナは22年の
JBCレディスクラシックを制している。
ここまで11戦2勝。昨年の
クイーンCで重賞初制覇。その後も
桜花賞が4着、
オークスが2着、
秋華賞が3着、
エリザベス女王杯が3着と、GIで好勝負を続けた。ただ、昨年の
有馬記念以降は9着、13着、15着と惨敗続き。秋初戦となった前走の
府中牝馬Sでも早々と失速し、最下位の15着に沈んだ。レースぶりを見る限り、おそらくは気持ちの問題。攻め時計は出ているので、肉体面の衰えはないはずだ。やる気スイッチが入るかどうか、前走に続いて2戦連続のタッグとなる
武豊騎手の手腕に注目となる。
そして史上初の快挙もかかる。
ハーパーは目下3戦連続2桁着順だが、そこから巻き返してのGI制覇となれば初めて。目下2戦連続2桁着順でGIを勝った馬は、06年
中山大障害の
マルカラスカル、09年
スプリンターズSの
ローレルゲレイロ、14年
ヴィクトリアマイルの
ヴィルシーナ、22年
スプリンターズSの
ジャンダルムと4頭いるが、3戦連続となると1頭もいないのだ。レジェンドの力を借りて、日本競馬史に残る復活Vとなることを期待したい。