◆
メルボルンC・豪G1(11月5日、フレ
ミントン競馬場、芝・3200メートル)
ハンデ54・5キロの
ワープスピード(牡5歳、美浦・
高木登厩舎、父
ドレフォン)が国内外G1初制覇を飾ることはできなかった。23頭立ての争いで、道中は3番ゲート(内の2番ゲートだった
アサバスカン出走取消で最内から2頭目)からインの中団後方を追走。最後の直線は横に広がった馬群の間から末脚を伸ばし、前に迫ったが、わずかに先にゴールした地元のハンデ51・5キロの
ナイツチョイス(セン5歳、豪・J
シモンズ&Sラクソン厩舎)に及ばず、2着惜敗だった。日本調教馬として06年の
デルタブルース(2着
ポップロックとの日本馬ワンツー)以来、2頭目の優勝を逃した。
ナイツチョイスの勝ち時計は3分19秒53。
ワープスピードは重賞未勝利ながら、
阪神大賞典2着、
天皇賞・春5着と長距離適性を示していた
ドレフォン産駒。海外G1初挑戦で13着に終わった前走の
コーフィールドCに続き、
菅原明良騎手の手綱で挑んだが、快挙に届かなかった。
また、3着にはハンデ51キロのオキタソウシ(牡6歳、豪・Cマー厩舎)が続いた。
菅原明良騎手(
ワープスピード=2着)「とても悔しいです。前に行くプランと後ろから行くプランのどちらも考えていたので、あせらず騎乗することができました。最後の直線でも上手くさばけて行けたのですが、斤量の差もあるのか、1着馬の方が少し伸びが良かったです。ただ、最後は
ワープスピードも詰め寄ってくれて、力のあるところを見せてくれました。今回は騎手として海外を転戦し、大変貴重な経験をさせていただいて、感謝の気持ちでいっぱいです。惜しくも2着で悔しい思いをしたので、日本に戻ってからも一つ一つのレースをしっかりと頑張っていきたいです」
高木登調教師(
ワープスピード=2着)「「着差が着差だけに悔しいです。今日はパンパンの良馬場になり、道中はずっと手応えがあり、いつでも動かせる状態で、最後の直線に入った時も、『これは行けるかな』という手応えだったようですが、惜しかったです。前走、重馬場で苦戦を強いられた後のこのレースは、2着という結果で残念ですが、しっかり力を出し切ってくれたので良かったと思います」
スポーツ報知