オーストラリア競馬最大の祭典であるG1
メルボルンC(芝3200メートル、23頭立て)が5日、
メルボルン郊外のフレ
ミントン競馬場で行われ、日本から参戦した
ワープスピード(牡5=高木、父
ドレフォン)が大健闘の2着。勝った地元馬
ナイツチョイス(セン5=
シモンズ&ラクソン、父
エクストリームチョイス)に直線で猛然と迫ったが、わずかに短頭差(公式結果は0.1馬身差)及ばず。06年
デルタブルース以来18年ぶり2頭目となる日本馬Vの快挙を、あと一歩のところで逃した。
ワープスピードは2番ゲートからスタート。道中は中団内めで終始手応え絶好。直線入り口では前が壁になったが、鞍上の菅原明は慌てず馬群の間に進路を見いだす。直線半ばでようやくエンジン点火。最後まで力強く伸びたが、勝ち馬を捉え切れなかった。
快挙を目前で逃した鞍上は「とても悔しい。前に行くプランと後ろに行くプランのどちらも考えていたので焦らず騎乗することができたし最後の直線でもうまくさばけていけたけど…。重量(3キロ)差もあるのか、1着馬の方が少し伸びが良かった」。落胆の表情を浮かべながらも「力のあるところを見せてくれた」と相棒の激走を称えた。
高木師も「惜しかった。着差が着差だけに悔しい」と肩を落としたが「重馬場で苦戦を強いられた(前走
コーフィールドC13着)後のレース。しっかり力を出し切ってくれたので良かった」と前を向いた。国内では重賞未勝利の
ワープスピードの激走は、世界のホースマンに日本競馬のレベルの高さを改めて誇示したことになる。
◇7R
メルボルンC(G1、フレ
ミントン、芝3200メートル、やや重、23頭、1着賞金440万豪ドル=約4億4132万円)(1)
ナイツチョイス(ドーラン)3分19秒53(2)
ワープスピード(菅原明)短頭(3)オキタソウシ(カー)3/4馬身
スポニチ