「
エリザベス女王杯・G1」(10日、京都)
23年
紫苑Sを勝った
モリアーナは年内で引退予定となっており、今回が最後のG1参戦となる可能性が高い。これまで4度挑戦して、
阪神JF12着、NHKマイルC6着、
秋華賞5着、ヴィクトリアM7着。だが、
紫苑Sでは誰もが驚くような末脚を発揮したように爆発力は牝馬でトップクラスのものがある。持てる力を出し切って頂点を狙う。
G1で勲章を手にしたい。
府中牝馬S8着からの参戦となる
モリアーナは、年内引退で繁殖牝馬になる予定のため、今回が最後のG1となる可能性が高い。武藤師は「G1でいいところを見せてほしいし、悔いのないレースをしてほしい」と期待する。
師が「末脚はG1のここでも互角以上だと思っている」と語るように、鋭い決め手はG1級。それは中山の直線で馬群を縫うように追い上げて差し切った
紫苑Sで証明している。ただ、乗り難しいところがあり、実戦でかみ合わないところがある。「4角の位置取りひとつ。ドキドキさせてほしい」と願う。
差し切る脚力はあるだけに、師は今回の京都外回り2200メートル戦に期待する。「千六、千八だと隊列が決まってしまうと動けないけど、この距離なら道中で工夫ができる」。2200メートル戦ではコースこそ違うが、中山のAJCCで牡馬相手に0秒2差4着の実績がある。「あの時は大外を回っていい脚を使ってくれた。紅一点で頑張ってくれましたからね」と、変わる要素は十分にある。
追い切り前日の火曜は美浦の角馬場で入念に体をほぐした。「状態は申し分ないので、あとは力を出し切ってくれれば」と力を込める。レース内容によっては今回がラストランになるかもしれない。武器である末脚を最大限に生かすことができれば、G1でも頂点を奪えるだけの力はある。
提供:デイリースポーツ