近年のGIでは休み明けの馬が勝つことが珍しくなくなった。とりわけ今秋はぶっつけ本番の馬が大活躍。
スプリンターズSは
ルガルが6カ月ぶり、
秋華賞は
チェルヴィニアが5カ月ぶり、
天皇賞(秋)は
ドウデュースが4カ月ぶりで勝利している。
では、
ジャパンカップ(3歳上・GI・芝2400m)はどうだろうか。過去38回を振り返ると、最もレース間隔が空いていたのは83年の
スタネーラと06年の
ディープインパクトで、
凱旋門賞からの中7週だった。一方、前走が9月以前だった馬は未勝利。86年以降に限ると、昨年の
スターズオンアースの3着が最高着順となっている。
今年こそは休み明けの戴冠があるだろうか。出走馬のうち、前走が9月以前なのは
シュトルーヴェ(セ5、美浦・
堀宣行厩舎)、
スターズオンアース(牝5、美浦・
高柳瑞樹厩舎)、
ドゥレッツァ(牡4、美浦・
尾関知人厩舎)の3頭。中でもレース間隔が最も長いのは
スターズオンアースで、実に3月30日の
ドバイシーマクラシック(8着)以来の実戦となる。だが、もともと休み休み使われている馬。いずれも半年ぶりだった昨年の
大阪杯が2着、同じく
ジャパンCが3着だから、ポン駆け実績もある。レース史に残るロングシュートを決める可能性は十分にありそうだ。