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【ジャパンC】シンエンペラーにかかる意外な記録 フランス産馬が勝ったら史上初

  • 2024年11月19日(火) 17時00分
 これまで制したフランス産馬はゼロ。これは意外な事実かもしれない。日本馬にとって難攻不落のレースは仏G1・凱旋門賞だが、フランス産馬にとってはジャパンカップ(3歳上・GI・芝2400m)が大きな壁となっているのだ。

 惜しいレースは何回もあった。過去最高は82年のオールアロング、91年のマジックナイト、93年のコタシャーン、96年のファビラスラフインの4回もある2着。コタシャーンは鞍上のデザーモ騎手が残り100mのハロン棒をゴール板と間違え、一旦追うのをやめる「ゴール板誤認事件」があってのもの。また、ファビラスラフインシングスピールにハナ差及ばずの惜敗だったから、どうにも運がない。ちなみにフランス調教馬は87年にルグロリューが制しているが、こちらはイギリス産馬だった。

 今年はJRAの現役に4頭しかいないフランス産馬の中の1頭、シンエンペラー(牡3、栗東・矢作芳人厩舎)が参戦する。20年の凱旋門賞を制したソットサス(Sottsass)の全弟。昨年の京都2歳Sで重賞初制覇。その後は勝利こそないが、ホープフルSが2着、日本ダービーが3着、愛チャンピオンSが3着と、強豪相手に好勝負を続けている。前走の凱旋門賞は超がつく道悪も堪えたのか、見せ場なしの12着に沈んだが、ほぼ参考外といえる一戦。舞台が東京に替われば当然、巻き返しがあるはずだ。

 フランスで日本馬の悲願成就とはいかなかったが、日本で大仕事となるか。世界的良血馬の走りから目が離せない。

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