秋の福島開催を代表するハンデ戦。小回りの競馬場を舞台に、ほぼフルゲートで行われるため一筋縄では収まらないケースも多い。3番人気以内馬は過去10年で[6-6-6-12]とやや苦戦傾向だが、過去の優勝馬には
パンサラッサや
ユニコーンライオン、
ウインブライトなどGI級の馬も含まれている。
◎
ドクタードリトルは
関ケ原S優勝馬。この時はトップハンデを背負いながらも、同じくトップハンデの馬相手に3馬身差をつけた。前走の
京都大賞典は縦に長く伸びる展開の中で後方待機策。最後は大外から伸びたものの前も止まらず、勝ち馬から0.3秒6着。着順から受ける印象ほど悪い内容ではなかった。思い返せばキャリア一戦で挑んだ
エリカ賞2着で、
毎日杯4着。
アーリントンCも6着だったとはいえ勝ち馬に0.2秒差まで迫っている。56kgなら狙ってみたい
〇
クリノプレミアムは22年
中山牝馬S優勝馬。同年の
福島牝馬S2着で、23年同レース3着。瞬発力を武器とするので直線の短い競馬場に向くイメージだ。ここは約8か月ぶりの出走となる7歳牝馬。大きな上がり目はないかもしれず、また距離もギリギリかもしれないが、これまでの実績は出走馬の中では上位にランクされる。うまく脚を溜めることができれば互角以上にできるはずだ。
▲
フェアエールングは
STV賞優勝馬。それを含め、芝2000m戦は[3-1-0-4]。福島競馬場はデビューの地で、その時は芝1800m戦を先行し、最終コーナー手前で捲られたものの、最後は出走メンバー最速タイの末脚で再び突き放した。その後はしっかりと休みをはさみながら大事に使われ、デビュー当時は420kgだった馬体も450kg台にまで成長した。力をつけており、楽しみな一戦だ。
△
ギャラクシーナイトは
オクトーバーS2着。先行力を武器にダート競馬で3勝をあげ、この春は障害に転向したものの平地路線に復帰。復帰2戦目に3勝クラスの
レインボーSに勝ち、格上げ初戦の
オクトーバーSで2着と健闘した。障害練習が良い方向に向いたようでクラスにめどを立てた。
昨年の2着馬△
ダンディズムは、今夏の
七夕賞でも残り200mハロン棒付近で先頭に立つようなシーンがあり、福島巧者の印象だ。
芙蓉Sに勝ち、
弥生賞3着△
シリウスコルトは
ラジオNIKKEI賞でも2着だから無視はできない。最後に、前走は自分の競馬ができなかった△
エンパイアウエストを見直したい。