今週の日曜日は、京都競馬場で
エリザベス女王杯(GI)が行われます。
過去10年の
エリザベス女王杯では4歳馬が7勝2着4回3着5回と良績を残しています。その中でも前走で重賞に出走し連対していた馬に限れば、4勝2着3回3着2回で複勝率52.9%。単勝や複勝の回収率はそれぞれ100%超えと高い期待値を示しているのは覚えておきたいところです。
次いで、結果を残しているのが3歳馬で2勝2着3回3着3回となっています。3歳馬の中でも注目したいのが前走で重賞に出走し1番人気だった馬。過去10年の
エリザベス女王杯でこれに該当した馬は4頭で1勝2着1回3着1回4着1回。前走で上がり2位以内だった馬に限れば、1勝2着1回3着1回で馬券圏内を外していません。
5歳以上の馬は1勝2着4回3着1回と苦戦傾向にあります。馬券に絡んだ6頭は全て前走で5着以内に入っていた馬でしたので、5歳以上の馬については前走の着順を必ずチェックして評価は決めたいところです。
はたしてAIはどういった結論に至ったのか。早速ですが、AIに弾き出された注目馬をご紹介します。
◆近走の敗因明確で改めての期待
今週の
エリザベス女王杯でAIが本命に抜擢したのは、上位人気が予想される
レガレイラでした。
週初の本命候補3頭には挙がっていなかった本馬ですが、その予想が一転し
レガレイラに高評価が与えられました。
レガレイラは2歳時に牡馬相手の
ホープフルS(GI)を勝利。今年は牝馬クラシックではなく牡馬クラシックに挑戦。
皐月賞(GI)では1番人気の支持を集めていましたが、主戦の
ルメール騎手がドバイで落馬し急遽乗り替わりになったことが響いたのか、6着に終わります。
続く、
日本ダービー(GI)は牝馬ながら2番人気の支持を集めて出走。スタートを五分に出てレース序盤は中団のインを追走。しかし、スローペースで馬群が密集していたこともあり、向正面で後方の馬が前へ進出してきた時に、位置取りを下げるロスが生じてしまいます。直線でも前にスペースがなく大外へ持ち出さざるを得ない苦しい形となり、上がり最速を記録したものの5着と掲示板を確保するのが精いっぱいの結果に終わります。
春のクラシックでは不完全燃焼に終わり、仕切り直しの一戦として挑んだ前走の
ローズS(GII)は大外枠での出走。スタートで出遅れてしまい道中は最後方を追走。直線では大外から追い上げるも、追い込みの利きにくい中京だったこともあり5着止まり。
ホープフルSを制して以降、なかなか勝ち星を掴めていない現状ではありますが、デビューから全て上がり最速を記録しているように末脚は一級品。ここ3走は乗り替わりや不向きな展開、コース形態などが敗因であり力負けとは言い切れません。
レガレイラは3歳馬で前走の重賞で上がり1位を記録していますので、過去10年の
エリザベス女王杯で複勝率100%のデータにも当てはまります。今回は差し脚を存分に活かせる京都外回りに替わりますし、近3走のうっ憤を晴らす走りに期待したいところです。