「マイルCS・G1」(17日、京都)
現役欧州最強マイラーの来日で注目される秋のマイル頂上決戦。今年のマイルG1・3勝の英国馬チャリン(牡4歳)が外国馬として13年ぶりにマイルCSに参戦。この欧州の強豪を迎え撃つのがG1牝馬2頭だ。史上7頭目の連覇を狙う昨年度覇者の
ナミュール(牝5歳、栗東・高野)と、マイル初挑戦となる昨年の
エリザベス女王杯覇者
ブレイディヴェーグ(牝4歳、美浦・宮田)が日本の牝馬の強さを見せつける。
1年ぶりに思い出の淀に乗り込む。G1初挑戦初制覇を飾った昨年の
エリザベス女王杯以来11カ月ぶりとなる
府中牝馬Sを鮮やかに差し切った
ブレイディヴェーグが、マイルG1に矛先を向けた。
思い返せば今年は苦難の連続だった。予定していたドバイ遠征を右飛節の腫れで取りやめ、仕切り直した
新潟記念も筋肉痛で回避。そんな長期ブランクを乗り越えて、復帰戦を快勝したのだ。
中間は短期放牧を挟んで10月31日に帰厩。宮田師は「さすがに前走後は背腰に負担がかかったようでしたが、牧場でしっかりケアして戻してもらった。乗りだし初日から前回よりキレッキレ。1回使って、明らかに動ける状態になっています」と上積みを感じ取る。
連覇が懸かっていた
エリザベス女王杯を見送り、マイルに初参戦する。指揮官は「今回はそこまで直線の長くない京都ですし、立ち回りが大事になってきそう」とキャリア初のマイル戦への対応をイメージする。「今回はチャレンジだと思っていますし、トップマイラーや海外馬を相手にどんな走りをするのか楽しみ」。復活を遂げた女王が、マイル路線の勢力図を塗り替える。
提供:デイリースポーツ