騎手免許の取消申請がJRAに受理され、10月11日に引退した藤田菜七子元騎手が12日、引退後初めて自身のSNSを更新。「この度は私の行動によりファンの皆様、ならびに多くの競馬関係者の方々に多大なるご迷惑をお掛け致しました事を心よりお詫び申し上げます」などと謝罪した。
菜七子は「ファンの皆様」と切り出し、「また、私の言葉で皆様へのご報告が遅くなり、申し訳ございませんでした。私事ですが、先月10月11日をもちまして騎手を引退致しました」と報告した。「今後につきましてはまだ何も決まっておりませんが、許されるならば、今後の競馬界の益々の発展に、私なりに尽力させていただけたらと考えております」と、競馬界へ貢献したい思いを吐露。最後に「これまで8年8ケ月、騎手藤田菜七子を応援して頂き、本当にありがとうございました。藤田菜七子」と締めくくった。
藤田は2023年4月頃までに複数回調整ルーム内に通信機器を持ち込んだことなどが報じられ、10月11日に引退。JRAは公式サイトで「藤田菜七子騎手(美浦・根本 康広厩舎)から騎手免許の取消申請があり、10月11日(金曜)付けで騎手免許を取り消しましたので、お知らせします」と発表していた。
〈WHO’S WHO〉藤田菜七子(ふじた・ななこ)1997年8月9日生まれ。茨城県守谷市出身。身長157・4センチ、体重45・6キロ。2016年3月5日に美浦・
根本康広厩舎所属でJRA騎手デビュー。同年4月10日の福島9R(
サニーデイズ)でJRA初勝利を飾った。19年の
フェブラリーSではJRA所属の女性騎手として初めてG1に騎乗(
コパノキッキング=5着)。同年のカペラSを
コパノキッキングで制し、JRA所属の女性騎手として史上初となるJRA重賞制覇を果たした。20年4月25日の福島1Rで女性騎手初のJRA通算100勝を達成。JRA通算166勝。今年7月にJRA職員の男性との結婚を発表した。
提供:デイリースポーツ