◆第41回
マイルCS・G1(11月17日、京都競馬場・芝1600メートル)
第41回
マイルCS・G1(17日、京都)で、
ソウルラッシュが3年連続の挑戦で悲願のG1初勝利を目指す。同舞台で行われた今年の読売
マイラーズCなど、重賞3勝を挙げる6歳馬。
池江泰寿調教師(55)=栗東=は「府中より断然いい」と得意コースでの走りに自信をにじませる。
3年連続の挑戦で、
ソウルラッシュが悲願達成を目指す。昨年は残り1ハロンで抜け出したが、
ナミュールの強襲に屈して首差2着。阪神開催だった22年は直線でしぶとく脚を伸ばして0秒3差の4着。京都のマイルは【1110】で、池江調教師は「反応が鈍い面があるので(3〜4角の)下り坂は歓迎だし、直線が平坦というのもいい。府中より断然いい」と前走からの舞台好転を歓迎する。
その前走(富士S)は、勝ち馬の
ジュンブロッサムより1キロ重い58キロで地力を示した。池江師は「(4か月半ぶりで)休み明けにしてはしっかり仕上がっていたし、レースも完璧に乗ってくれましたが、斤量差がありましたからね。久々のぶん(勝負どころで)少しもたつきましたが、よく2着に来ました」と振り返った。
7日の1週前追い切りは、団野を背に栗東・CWコースで6ハロン81秒4―10秒8。
ウェルカムニュース(5歳オープン)を相手に6馬身先着した。トレーナーは「ラスト1ハロンで集中させるようにという一点。理想的な追い切りができました」と意図を説明し、満足げな表情を浮かべた。
G1は7度目の挑戦。今春、香港馬の
ロマンチックウォリアーが圧倒した
安田記念でも直線で脚を伸ばして3着と力を見せた。かつて池江厩舎に所属し、6歳春に同じく7度目のG1挑戦で
安田記念(17年)を勝った
サトノアラジンのように、遅咲きの戴冠(たいかん)へ。トレーナーは「全然、タイプが違いますね。あの馬は(ペース的に)はまるかはまらないか。地力はありましたが、馬場にも左右されました。どちらかといえば、
ソウルラッシュは毎回、力を発揮しています」と安定感を頼もしく思う。
マイル決戦で厩舎の先輩に続け。そして、この後に予定している
香港マイル・G1(12月8日、シャティン)に向け、勝って弾みをつけたい。
(玉木 宏征)
スポーツ報知