「東スポ杯2歳S・G2」(16日、東京)
厩舎ゆかりの血統で名馬への登竜門突破を狙う。6月福島で新馬勝ちした
デルアヴァーを送り出す松永幹師。同馬の祖
母ヘヴンリーロマンスは、師が騎手時代に手綱を取って
天皇賞・秋を勝利。調教師としても交流重賞6勝馬の
母アムールブリエ、その兄でJBCクラシック覇者の
アウォーディー、そして弟でUAEダービーを勝った
ラニも管理と、指揮官にとって思い入れの深い血統だ。
デビュー戦は圧巻の内容だった。行き脚がつかず、小回り福島コースで道中11番手と厳しい状況だったが、徐々にエンジンを吹かしながら進出を開始すると、直線は大外から一頭違う末脚で豪快に差し切った。手応え的にはまだ余裕も見られ、「初戦の内容が良かったですね。ゲートがもっさりしていたし、広い東京はいいと思う」と舞台変わりを歓迎した。
近親はダート馬ばかりだが、
フランケル産駒ということもあって本馬は芝向きだ。「この馬ももしかすれば、ダートを走らせれば走るかもしれませんけどね。きょうだいとは違いますし、お母さんのいいところを受け継いでいます」。この血統からついに出た芝の大物候補。直近10年で勝ち馬から5頭のG1馬を輩出した一戦をモノにして、クラシックへの道を切り開く。
提供:デイリースポーツ