11月24日(日)に東京競馬場で行われる
ジャパンカップ(3歳上・GI・芝2400m)。今年は外国馬が複数頭参戦することも相まって、大きな盛り上がりを見せている。そんな国内外のトップホースたちが一堂に会す大一番を目前に控えるなか、当記事では一般的な予想
ファクターとは異なった視点から、
ジャパンCを紐解いていく。今回は、「辰年の
ジャパンカップ」を調べてみた。
過去43回行われた同レースのなかで、辰年に行われるのは1988年、2000年、2012年の計3回。辰年は「大きな変化が起こる年」ともいわれる。古くは1868年の戊辰戦争に始まり、1952年には
サンフランシスコ平和条約が発効。64年には東京オリンピック開催され、東海道新幹線が開業した。00年には二千円札の発行、イチロー選手がシア
トルマリナーズと契約を結び日本人野手初の
メジャーリーガーが誕生するなど、ターニングポイントとなる出来事が多い。まずは、それぞれの年の上位3頭をご覧いただきたい。
【辰年の
ジャパンC】
1988年:
1着
ペイザバトラー(牡4、米・R.
フランケル厩舎)
2着
タマモクロス(牡4、栗東・小原伊佐美厩舎)
3着
オグリキャップ(牡3、栗東・瀬戸口勉厩舎)
2000年:
1着
テイエムオペラオー(牡4、栗東・岩元市三厩舎)
2着
メイショウドトウ(牡4、栗東・安田伊佐夫厩舎)
3着
ファンタスティックライト(牡4、首・S.ビン・スルール厩舎)
2012年:
1着
ジェンティルドンナ(牝3、栗東・石坂正厩舎)
2着
オルフェーヴル(牡4、栗東・
池江泰寿厩舎)
3着
ルーラーシップ(牡5、栗東・角居勝彦厩舎)
※現在の馬齢表記に換算
上記をご覧になってお気づきの方も多いのではないだろうか。対象3年の複勝圏内に関西馬は7頭と「辰年の
ジャパンCは関西馬が圧倒」しているのだ。さらに00年
テイエムオペラオーは
ジャパンCを勝ったのち同年の秋古馬三冠、12年
ジェンティルドンナは同年に牝馬三冠しており、“辰年らしく”競馬界に大きな変化、影響を与えたといえるかもしれない。
以上のデータを踏まえ、今年の出走予定馬で期待がかかるのは、やはり
ドウデュースだろう。
有馬記念での引退が報じられている22年のダービー馬は、前走の
天皇賞(秋)を上がり32.5秒という異次元の末脚で快勝。晩成型が多いとされる
ハーツクライ産駒らしく、ここにきてさらなる成長を感じさせ、
ジャパンC制覇と、その先の秋古馬三冠に向けて、追い風となるデータと言えよう。
ディープインパクトのラストクロップである
オーギュストロダンなど海外の強豪や、今年の牝馬二冠馬
チェルヴィニア、欧州遠征で力を見せた
シンエンペラーなども参戦する秋の最強馬決定戦。この大一番を先頭で駆け抜けるのはどの馬か。24日の15時40分、戦いの火ぶたが切られる。