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“遠征適性”高い斉藤崇厩舎2騎がバーレーンへ

スポニチ
  • 2024年11月15日(金) 05時05分
 【競馬人生劇場・平松さとし】現地時間15日、バーレーンのサキール競馬場でバーレーン国際トロフィー(G2、芝2000メートル、総賞金100万米ドル=約1億4500万円)が行われる。

 ここに出走するため現地入りしているのがキラーアビリティ(牡5歳)とヤマニンサンパ(牡6歳)の栗東・斉藤崇史厩舎2騎だ。2020年にはディアドラ(栗東・橋田満厩舎)が挑戦(8着)したことがあるが、同馬は当時、英国のニューマーケットをベースにしていたため、遠く日本からはるばる遠征しに行くのは今回の2頭が初めて。中東まで遠征する理由を斉藤崇調教師は次のように語った。

 「キラーアビリティは今年、サウジアラビアのネオムターフC(G2)で2着したように海外での実績があります。また、ヤマニンサンパは右回りの方が良い馬で、この時期、日本国内には適したレースがありません」

 2頭は共に現地入り後の調子は良いようで、これに関しては同11日にバーレーン入りした団野大成騎手が語る。

 「僕はヤマニンサンパに騎乗する予定で、最終追い切りにも騎乗しました。とても走りやすい競馬場で、状態も良く、良い動きをしてくれました。キラーアビリティは展開に左右される面があるものの、こちらも良い感じに見えました」

 なお、キラーアビリティにはO・マーフィー騎手が駆けつけて騎乗する予定でいる。再び斉藤崇調教師の弁。

 「海外遠征で大切なのは環境の変化等、精神的に耐えられる馬だと思います。身体的な能力がいくら高くても、あまりナーバスな馬だとそれを発揮できずに終わってしまう可能性がありますから…。そういう点でキラーアビリティは実績を残しているし、ヤマニンサンパはおとなしいので何も問題がありません」

 先日、米国で行われたブリーダーズCにもアメリカンビキニドンフランキーの2頭を送り込んだ斉藤崇調教師。そちらは残念ながら共に9着に敗れたが、場所を替えてのリベンジなるか。注目したい。 (フリーライター)

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