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【マイルCS】田口 ニホンピロキーフで“師匠”大橋師に恩返しだ!「京都のマイルは合うと思う」

スポニチ
  • 2024年11月15日(金) 05時27分
 恩返しに燃えている。2年目の田口貫太マイルCSで4度目のG1騎乗。ニホンピロキーフは師匠である大橋師の管理馬。師弟タッグでは初めての大舞台だ。

 「大橋先生がいたからこそ乗鞍に恵まれているのだと思っています。お世話になっている先生と一緒にG1の舞台に立てることを本当にうれしく思います」

 1年目に35勝を挙げ、JRA賞最多勝利新人騎手のタイトルを獲得。今年も既にキャリアハイの37勝。大橋師のバックアップの下、順風満帆な騎手人生のスタートを切った。今夏はフランスに武者修行へ。その期間は厩舎の人手が減ることになるが、「先生に“行ってこい”と背中を押していただいた」。師匠、厩舎への感謝をかみしめながら、貴重な経験を積んだ。

 ニホンピロキーフとは昨年8月の初騎乗から12戦連続のコンビ。酸いも甘いも共にし、その特長は知り尽くしている。近3走はいずれも5着。「重賞でも差のない競馬ができています。前走のカシオペアS(1800メートル)がいい位置で運べて、あとは伸びるだけ…というところで伸びきれなかったので、現状はマイルの方が脚を使ってくれるのでは」と距離短縮を歓迎。全4勝を直線平たんのコースで挙げ、今回と同舞台のマイラーズCではソウルラッシュセリフォスに続いて3着と健闘している。「京都のマイルは合うと思います。リズム良く運べれば」と虎視眈々(たんたん)と一発を狙っている。

 大橋厩舎としても21年阪神JF(ナムラリコリス=17着)以来3年ぶりのG1出走で、勝てばニホンピロアワーズで制した12年ジャパンCダート以来12年ぶりの戴冠となる。田口自身も先週のデイリー杯2歳S(ドラゴンブースト)で半馬身差の2着。JRA重賞初制覇に「あと少し」まで迫った。「ずっと乗せていただいているオーナーには感謝しかありませんし、少しでもいい結果を出して恩返しできれば」。貫太が男になる。

 ◇田口 貫太(たぐち・かんた)2003年(平15)12月10日生まれ、岐阜県出身の20歳。23年3月4日に阪神でデビュー。競馬学校第39期生で同期に石田拓郎河原田菜々小林勝太小林美駒佐藤翔馬がいる。父の輝彦さんは笠松競馬の元騎手で現調教師、母の広美さんも笠松競馬の元騎手。JRA通算1276戦72勝。1メートル56、45キロ。

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