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マイルCS追い切り(14日・栗東トレセン)
第41回
マイルCS・G1(17日、京都)の出走馬17頭が14日、確定した。22年
朝日杯FS4着以来、2度目のG1挑戦となる
アルナシームは栗東・CWコースで最終追い切り。
藤岡佑介騎手(38)=栗東・フリー=との初コンビで、一発を狙う。枠順はきょう15日に決定する。
リズミカルにスピードを上げていく。
アルナシームは栗東・CWコースで単走追い。馬なりのまま、5ハロン67秒4―11秒8をマークした。しっかりと折り合って、最後まで鞍上との呼吸はぴったり。見守った橋口調教師は「前半も我慢できていたし、ラストまでしっかり。言うことないです」と満足げ。休み明けの富士S(6着)をひと叩きした今回は、右回りで勝ち鞍もある京都と条件が好転する。
今回は、18年の
NHKマイルCで初騎乗の
ケイアイノーテックをG1馬に導き、19年の
エリザベス女王杯を
クロコスミアで2着に好走するなど“テン乗り名人”の藤岡佑が手綱を執る。6日の1週前追い切りに続き、最終追いにも騎乗した鞍上は「(前走まで乗った)横山典さんに聞いて、コンタクトを取りました。引っかかると言われるけど、動きはスムーズ。いい状態で臨めそう」と好感触を伝えた。
これまでマイル戦は1勝のみだが、21年の
朝日杯FSで
ドウデュースの4着という実績がある。当時の2着
セリフォス、3着
ダノンスコーピオン、5着
ジオグリフはその後G1を勝っており、ハイレベルな一戦だった。2走前の
中京記念(小倉1800メートル)では、昨年の4着馬
エルトンバローズに先着しているだけに、ここでも通用の可能性はある。「前走時より状態は間違いなくいい。相手は強いけど楽しみ」と指揮官は胸を躍らせた。条件戦を経て、自らの力で2年11か月ぶりに戻ってきたG1の舞台。
アルナシームが大輪の花を咲かせるか。(山下 優)
スポーツ報知