東京競馬場で11月24日(日)に行われる
ジャパンカップ(3歳上・GI・芝2400m)。今年も
ドウデュースや
オーギュストロダンをはじめ、国内外から豪華メンバーが集った。東京競馬のラストを飾るビッグレースでかつて生まれた記録とは。騎手の勝利数にスポットを当て、ベスト3をランキング形式で紹介する。
■同率1位
C.ルメール騎手 4勝
04年に
コスモバルク、05年に
ハーツクライで2着と涙をのんだが、09年に
ウオッカで初制覇。
オウケンブルースリとの激しい競り合いをハナ差しのいでの戴冠だった。その後も短期免許でほぼ毎年騎乗していたが、2度目の勝利は
JRA所属になって4年目の18年。
アーモンドアイとタッグを組み世界レコードで勝利すると、同馬のラストランとなった20年に3勝目を飾る。昨年は
イクイノックスとのコンビで再び白星を挙げ、最多タイに並ぶ
ジャパンC4勝目をマークした。
■同率1位
武豊騎手 4勝
89年
スーパークリーク、91年
メジロマックイーン、95年
ナリタブライアンと1番人気でも白星に手が届いていなかったが、99年には
スペシャルウィークに騎乗して、
凱旋門賞馬
モンジューなど強豪を破って初戴冠。06年には
ディープインパクトで2勝目を飾った。10年には2位入線に終わったものの、
ブエナビスタの降着によって3勝目をゲット。16年の
キタサンブラックでは逃げて2馬身半差の圧勝劇を見せ、4回目の制覇を果たした。
■同率3位
岩田康誠騎手 3勝
兵庫から
中央競馬への移籍初年度となった06年はドリームパスパートで2着になると、翌年には5番人気の
アドマイヤムーンを導いて早くも初制覇。翌年には
ウオッカで3着に入り、3年連続で馬券圏内とさすがの手綱さばきを見せる。09年の
アサクサキングスこそ16着に敗れたが、11年に
ブエナビスタ、12年は
ジェンティルドンナに騎乗して連覇達成。
ジャパンCを2年連続で制したジョッキーは、今のところ
岩田康誠騎手しかいない。
■同率3位 L.デットーリ騎手 3勝
GI・250勝以上を挙げる“世界の
フランキー”は
ジャパンCにも名を刻む。96年の同レースには
シングスピールで参戦し、
凱旋門賞馬
エリシオや日本の
バブルガムフェローら強者を一蹴。中山で行われた02年には
ファルブラヴで2勝目を飾る。なお、同年は前日に行われたJCダートも勝っており、連日のGI制覇となった。05年には
アルカセットとのコンビでレコードV。参戦機会は少ないながら、世界のトップホースとともに3勝をマークしている。
今年は
ルメール騎手が二冠牝馬
チェルヴィニア、
武豊騎手が
天皇賞(秋)を制したGI・4勝馬
ドウデュースをコンビを組む。いずれも勝てば単独トップの
ジャパンCで5勝目。名手、レジェンドが新たな記録を生むのか。他のジョッキーが待ったをかけるのか。騎手の手綱捌きや記録からも目が離せない。
【騎手の
ジャパンC勝利数】※敬称略
4勝
C.ルメール、
武豊3勝
岩田康誠、L.デットーリ
2勝 岡部幸雄、R.ムーア、O.ペリエ