史上最長タイの14年連続
JRA・GI制覇なるか。
ジャパンカップ(3歳上・GI・芝2400m)には
オーギュストロダン(牡4、愛・A.オブライエン厩舎、
Auguste Rodin)と
ジャスティンパレス(牡5、栗東・
杉山晴紀厩舎)の
ディープインパクト産駒2頭が参戦する。
ディープインパクト産駒はこれまで
JRA・GIを72勝、そして11年から23年まで13年連続で制している。しかし、今年は延べ12頭が走り、
ヴィクトリアマイルの
フィアスプライドの2着が最高着順。4着も2回あるが、勝利には手が届いていない。
ジャパンCには国内外のGI馬2頭がエントリーしている。まずは愛国の
オーギュストロダンだ。父の最終世代の1頭。母の
ロードデンドロンが
ディープインパクトと交配するために来日し、受胎後に帰国して愛国で生まれた。ここまで15戦8勝。昨年の英愛ダービーなどG1を6勝。今年は昨年ほどの勢いがないものの、3走前に英G1・
プリンスオブウェールズSを制し、前走の愛G1・
愛チャンピオンSでも2着に健闘している。来年から種牡馬となるため、ここがラストラン。日本の高速馬場に対応し、もう一つ勲章を加えたいところだ。
もう1頭は日本の
ジャスティンパレスだ。昨年の
天皇賞(春)の覇者。その後は勝利こそないが、GIのみを6戦して3着、2着、4着、4着、10着、4着。道悪だった前々走の
宝塚記念を除けば、一度も崩れていない。前走の
天皇賞(秋)にしても直線でスムーズさを欠きながら0秒3差の4着。スムーズならもっと際どい競馬になっていた。2400mに延びるのはプラスとあって、ここは2つ目のGIタイトル獲得の期待がかかる。
これまで多くの記録を塗り替えてきた
ディープインパクト。産駒が14年連続で
JRA・GI制覇となれば、
父サンデーサイレンスと
ステイゴールドに並んで最長タイとなる。残り少ないチャンスをモノにして記録継続となるか。2頭の走りに要注目したい。