「ウマ娘」の藤田晋オーナーが所有する
エリキング(牡2、栗東・
中内田充正厩舎)が、
京都2歳ステークス(2歳・GIII・芝2000m)で重賞初制覇を狙う。
エリキングは父
キズナ、母ヤングスター(Youngstar)、母の父High
Chaparralの血統。母は18年の豪G1クイーンズランド
オークスの勝ち馬。23年のセレクトセール1歳では2億1000万円(税抜)の高値で取引された。馬名は藤田オーナーが社長を務めるサッカーJ1・FC町田ゼ
ルビアのFWエリキ選手に由来している。
6月京都の新馬(芝1800m)は重馬場も何のその、中団から外を回しての差し切り。2着の
サラコスティが次走を9馬身差で圧勝したようにメンバーレベルも高かったので、非常に評価できる内容だった。続く
野路菊Sも快勝してデビュー2連勝。良血が揃う藤田オーナーの2歳世代の中でも、エースといえる存在だ。
今回は重賞初挑戦となるが、メンバー中唯一の2勝馬として、不動の主役となる。初戦で2着に下した
サラコスティとの再戦に注目が集まるが、必勝あるのみ。オーナーに昨年の
シンエンペラーに続く連覇を届け、クラシックに弾みをつける“ゴラッソ”を決めるか。