本記事ではnetkeibaオリジナルAIが推奨する本命候補3頭を特筆すべき過去の傾向とともにご紹介します。
今週の重賞競走は土曜日に
京都2歳ステークス(GIII)、日曜日に
ジャパンカップ(GI)と
京阪杯(GIII)が行われます。その中から東京競馬場で行われる
ジャパンCを取り上げます。まずは過去の傾向から。
過去10年の
ジャパンCでの所属別成績を見ていきます。過去10年の
ジャパンCでは関西馬が7勝2着7回3着8回、関東馬が3勝2着3回3着2回となっています。良績を残す関西馬は前走で10番人気以下だった馬の好走例はありませんので、前走で9番人気以内というのが好走するための最低条件と言えそうです。
一方、関東馬で馬券に絡んだ8頭は全て前走で3着以内に好走し、東京のGII以上のレースでの連対実績も有していました。関東馬については前走で大崩れしていないことや東京のハイレベルなレースで実績を残せる実力が求められると言えそうです。
そして、今年の
ジャパンCで注目を集める外国馬ですが、こちらは過去10年の
ジャパンCで25頭が出走し馬券圏内に好走した馬はいません。今年は
オーギュストロダンや
ゴリアットなど欧州の主要競走で実績を残す馬も出走しますが、果たしてどのような結果になるのか。注目したいところです。
続いては、過去10年の
ジャパンCにおける前走距離別成績です。過去10年の
ジャパンCでは前走で2000mか2400mに出走していた馬が10勝2着8回3着6回と圧倒しています。
ジャパンCは芝2400mの根幹距離となりますので、前走で同じカテゴリーの2000mや2400mでのレースを経験していることが重要になりそうです。
前走で2000mや2400m以外だった馬は2着2回3着4回と劣勢です。馬券に絡んだ6頭の内、5頭が東京のGII以上で勝利した実績を有していました。例外は22年の
ヴェルトライゼンデですが、
ジャパンCと同じ舞台で行われた
日本ダービー(GI)で3着に好走した実績がありました。前走で2000mや2400m以外の距離から参戦してきた馬については、東京コースへの高い適性を示す実績が必要不可欠と言えそうです。
それでは早速ですが、今週の
ジャパンCでAIから導き出された月曜日時点での本命候補3頭をご紹介します。
◆人工知能は東京芝2400mでの実績を重視
ソールオリエンス デビューから3戦3勝で
皐月賞(GI)を制した実力馬。その後も
日本ダービー(GI)2着、
菊花賞(GI)3着などクラシック戦線で活躍。今年も
大阪杯(GI)で2着に入るなど一線級相手にヒケを取らない走りを見せています。
前走の
天皇賞(秋)(GI)では7着。直線で仕掛けられてからの反応は鈍かったものの、ゴール前ではエンジンがかかり、その脚色には見せ場があったように思います。前走の内容や
日本ダービーや
菊花賞での好走を考えると前走からの距離延長は歓迎材料でしょう。また、道悪で実績を残しているタイプでもありますので、雨で馬場が悪くなるようだと侮れない1頭になりそうです。
ドウデュース 22年の
日本ダービーで勝利し、ハイレベルだった昨年の
ジャパンCでも4着に好走。東京芝2400mの適性に関しては申し分ない本馬。前走の
天皇賞(秋)では後方から上がり32秒5という凄まじい切れ味を見せてGIで4勝目を挙げるなど勢いも十分。
前走は休み明けでの出走でしたので、叩かれたことで状態面の上昇も見込めます。実際、1週前追切ではウッドコースでオープン馬2頭の併せ馬で圧巻の動きを見せていますし、前走以上のパフォーマンスに期待が高まります。この後は
有馬記念(GI)で現役を退く予定となっており、引退レースに弾みがつくような結果を期待したいところです。
スターズオンアース デビューから12戦連続で3着以内に好走していた本馬ですが、前走のドバイシーマC(G1)では8着とキャリア初の馬券圏外に終わっています。ただ、その時は騎乗予定だった
ルメール騎手が落馬負傷し、急遽乗り替わりになる不運やレースではモタれる面があったとのことですので参考外の一戦と言えるかもしれません。
その後は立て直しを図られて休養へ入り今回が復帰戦となります。昨年の
ジャパンCでもおよそ半年ぶりの競馬で3着と結果を残していますし、休み明けでも心配はなさそうです。東京では昨年の
ジャパンCでの好走をはじめ
オークス(GI)で優勝、
ヴィクトリアマイル(GI)で3着など実績は十分ですし、得意なコースに替わっての一変も期待できるのではないでしょうか。
今回は以上となりますが、枠順確定後の週末版では枠番や調教時計、天候などが加味されます。現時点で浮上しなかった馬が急上昇する事もありますので、そちらも楽しみにお待ちください!