「
ジャパンC・G1」(24日、東京)
18連勝中の日本勢か、強力布陣の海外勢か-。例年以上に対決ムードが漂うなか、迎え撃つ日本馬の大将格は
天皇賞・秋で復活Vを飾り、今年限りで引退する
ドウデュース。海外勢の筆頭は、英愛の両ダービーなどG1・6勝をマークする愛国馬
オーギュストロダンだ。
ドウデュースに騎乗する
武豊騎手(55)=栗東・フリー=は、
オーギュストロダンの
父ディープインパクトの主戦という因縁の2頭。世界も注目する一戦から目が離せない。
日の丸を背負う
プライドを胸に、大将格として海外からの刺客を迎え撃つ
ドウデュース。前走の
天皇賞・秋で4年連続となるG1制覇を飾り、改めて現役最強馬の実力を証明した。
手綱を取るのは、日本が誇る“レジェンド”
武豊。くしくも今回立ちはだかる
オーギュストロダンの
父ディープインパクトの主戦も務めていたが、「今年は海外から久々に大物が来て、それも
ディープインパクト産駒の最終世代。向こう(アイルランド)で車に乗って“併せ馬”しました。いい馬ですよ。フットワークは
ディープインパクトによく似ている。盛り上がりますよね。超一流馬ですし、一緒に乗れるのが楽しみです」と、G1・6勝を誇る世界的名馬との対決を心待ちにしている。
秋初戦の秋盾を快勝したのち、翌週の火曜から早くも運動を開始した
ドウデュース。驚きのパフォーマンスを披露した後も大きなダメージを見せず、涼しい顔で順調に調整を続けている。1週前はいつも通り、レジェンドが騎乗するパターン。栗東CWで6F80秒9-35秒7-10秒9と“いつも通り”の猛時計をマークし、ユタカは「スピード違反で捕まるわ」と破顔一笑。「相変わらずいい。
ピカピカだしね。落ち着いてもいる。こんなタフな馬は珍しいね」。歴代の名馬の背中を知る鞍上をしてそう言わしめるほど状態はいい。
2歳時に
朝日杯FSを制したが、キャリアを重ねる度に
パワーアップし続けてきた。管理する友道師は「この春から馬っけを出さなくなったし、無駄肉がなくなって筋肉が目立つようになった」と充実ぶりに目を細め、「去年は使いつつ良くなったけど、今年は(秋の)天皇賞から良かった。でも、元気さで言えば今回の方が天皇賞の時よりいい」と言い切る。今年限りの引退がもったいないほど、進化が止まらない5歳馬。ラストランへのカウントダウンが迫るなか、国内外の強豪を蹴散らすか。
提供:デイリースポーツ