スマートフォン版へ

【ステイヤーズS】トウカイトリックが10歳で制して干支が一周 個性派ステイヤーが戦った馬たち

  • 2024年11月25日(月) 07時30分
 12年のステイヤーズSを制し、史上2頭目となる10歳馬のJRA平地重賞制覇を成し遂げたのがトウカイトリックだ。干支が1周した今年、個性派ステイヤーの軌跡を振り返る。

 トウカイトリック父エルコンドルパサー母ズーナクア、母の父Silver Hawkの血統。2歳8月に小倉でデビュー勝ち。3歳時の神戸新聞杯ディープインパクトの7着、福島記念グラスボンバーの2着になるなど、若い時から素質の片鱗を見せていた。ただ、本格化は古馬となってからだった。5歳時のダイヤモンドSで重賞初制覇。天皇賞(春)ではメイショウサムソンからハナ+クビ差の3着に食い込むなど、中長距離重賞では欠かせない存在となっていった。

 同期のディープインパクトや1歳下のメイショウサムソンがターフを去っても、トウカイトリックは走り続けた。それも一線級で活躍したから凄い。11年のステイヤーズSで3着に健闘し、1年9カ月ぶりに馬券圏内を確保。その後は苦戦が続いたが、11歳を目前にした12年のステイヤーズSで復活を果たす。道中は中団を追走。勝負所で差を詰めると、直線は内へ。同期のディープインパクトの産駒で、早めスパートから押し切りを図るファタモルガーナを1馬身1/4抑えてフィニッシュ。8番人気の低評価を覆し、2年9カ月ぶりとなる重賞3勝目を手にしたのだった。

 その後もトウカイトリックは現役を続けた。ディープインパクトの産駒となるトーセンラー、さらにはオルフェーヴルゴールドシップとも戦い、14年2月に12歳で引退。実に63戦を戦い、重賞3勝を含む9勝を挙げた。同年4月、第二の馬生を歩むために過ごしていた京都競馬場内で骨折。安楽死となったのは残念だったが、その雄姿は多くのファンの記憶に残っている。

みんなのコメント

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・コメント非表示の使い方
  • 非表示をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

アクセスランキング

注目数ランキング

ニュースを探す

キーワードから探す