今年で44回目を迎える国内唯一の国際招待競走だが、2005年に
アルカセットが勝ったのを最後に、昨年まで18年連続で国内調教馬が勝利している。東京競馬場芝2400mコースで行われる定量戦だけに過去10年の3着以内馬はすべて前走で重賞競走を経験している馬ばかり。特に成績が良いのは
天皇賞(秋)組だが、今年は同レースの2、3、5、6着馬が不在。同レースを
スキップして
京都大賞典から挑む馬も勝率、連対率でいえばほぼ互角なのだが、こちらも1〜6着馬まで不在。頭が痛い。
◎
オーギュストロダンは
BCターフ優勝馬。
ディープインパクト産駒らしく強烈な末脚を武器として英・愛ダービー、そして
愛チャンピオンSに勝利。米国遠征のブ
リーダーズカップは後方待機からコーナー角度のきついサンタ
アニタパーク競馬場の最終コーナーで見せたインまくりは強烈だった。母はフィリーズマイル、
オペラ賞、ロッキンジSの優勝馬で、BCフィリー&メアターフの2着馬。祖母
ハーフウェイトゥヘヴンは愛1000ギニー優勝馬でBCフィリー&メアターフの1番人気馬だから、軽い芝適性を兼ね備えているはずだ。その走りに注目したい。
〇
チェルヴィニアは
オークス、
秋華賞の二冠牝馬。デビュー戦で敗れた相手は
秋華賞2着
ボンドガールで、それ以外では不可解な大敗を喫した
桜花賞のみ。
オークスは半マイル通過46.2秒だから決して楽なペースではなかったが、後方待機から12.2秒、11.5秒、11.4秒のレースラップを推定34.0秒とメンバー最速タイの末脚で突き抜けた。前走の
秋華賞はじっと脚を溜めると、最後は馬群を割るように突き抜けた。
▲
スターズオンアースは一昨年の
桜花賞、
オークスの二冠牝馬で、昨年は
イクイノックス、
リバティアイランドに次ぐ3着で
ドウデュースに先着。
有馬記念も同馬から0.1秒差2着と差のない競馬をした。今年は
ドバイシーマクラシックから帰国後は軽度の脚部不安を発症したこともあって無理をせず、このレースに向けてじっくりと調整されてきた。久しぶりの1戦とはいえ侮れない。
△
ドウデュースは
日本ダービー、
天皇賞(秋)などGI競走4勝。極上の切れ味を武器に、前半1000m59.9秒というスローペースになった
天皇賞(秋)では推定上がり32.5秒の末脚で2着馬以下を突き放した。長い直線を味方に昨年からの雪辱を期している。
日本ダービーで時計差なし2着だった△
ソールオリエンスと、昨年
天皇賞(秋)2着△
ジャスティンパレスも押さえておきたい。