今週の日曜日は、東京競馬場で
ジャパンカップ(GI)が行われます。
過去10年の
ジャパンCでは、5番人気以内の馬が10勝2着9回3着8回と圧倒しています。複勝率は50%で単勝回収率102%、複勝回収率も92%と高い数値を残しています。特に17年以降の
ジャパンCは5番人気以内の馬が上位3頭を独占し続けていますので、人気薄から入るのは得策とは言えないかもしれません。
人気馬で注目したいのが前走の着順やレース格、そして上がりの順位です。過去10年の
ジャパンCの5番人気以内の馬で前走GIに出走し1着、そして上がり3位以内だった馬は7頭が該当。その成績は3勝2着2回3着2回で複勝率は100%。
前走でハイレベルなレースを制しているのは能力の高い証拠と言えます。そして、
ジャパンCは直線の長い東京で行われますので、末脚の威力も好走するための重要なポイントになるのでしょう。
今年の
ジャパンCにおいて、上位人気が有力な馬でこのデータに該当するのは
チェルヴィニアと
ドウデュースの2頭。過去の傾向を重視するならば、この2頭は必ず馬券に入れておきたいところです。
はたしてAIはどういった結論に至ったのか。早速ですが、AIに弾き出された注目馬をご紹介します。
◆引退レースへ弾みのつく走りを期待
今週の
ジャパンCでAIが本命に抜擢したのは、上位人気が予想される
ドウデュースでした。
週初の本命候補にも挙がっていた本馬ですが、最終追い切りや枠順発表後もその評価に変化はなく、AIも太鼓判を推しているようです。
前走の
天皇賞(秋)(GI)ではスタート直後から折り合いに専念し、後方でじっくりと脚を溜める競馬。それほど速いペースではありませんでしたが、道中は無理に動くことはなく直線に向きます。レース上がり33秒7と上がりの競馬になった中、
ドウデュースは32秒5の豪脚を繰り出しゴール前で全馬を差し切り優勝。圧巻のパフォーマンスで昨年
有馬記念(GI)以来のGI勝利となりました。
今年は
ドバイターフ(G1)で5着、
宝塚記念(GI)で6着と結果を残せていませんでしたが、前者は直線で不利があり後者は道悪の中での一戦。前走の
天皇賞(秋)のように良馬場でスムーズに立ち回れば大舞台でもきっちりと好走できることを改めて証明しています。今週末の東京は晴れ予報となっていますので、今の時点では道悪の心配がなさそうなのはプラス材料と言えます。
状態面については、前走の
天皇賞(秋)が休み明けでしたので、ひと叩きされての上積みが見込まれます。1週前追い切りではウッドでの3頭併せで圧巻の動きを見せていましたし、最終追い切りも軽めながら軽快な走りでしたので、きっちりと状態は上向いている様子です。
ドウデュースは今年での引退が発表されています。この秋は
天皇賞(秋)、
ジャパンC、
有馬記念を予定。前走で
天皇賞(秋)を勝っていますし、今回の
ジャパンCも勝利できれば、秋の古馬三冠制覇に王手をかけることとなります。秋の古馬三冠を達成したのは
テイエムオペラオーと
ゼンノロブロイの2頭で史上3頭目の偉業達成にリーチをかけたいところ。そして、引退レースへ向けて弾みのつく走りにも期待したいところです。