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京都2歳S・G3」(23日、京都)
来春のクラシックへとつながる伝統の2歳重賞。単勝1・9倍と断然の人気を集めた
エリキング(牡、中内田)がデビューから無傷の3連勝で重賞初勝利を飾った。勝ちタイムは2分0秒9。2着には
ジョバンニ、3着には
クラウディアイが入線。2番人気の
サラコスティは7着に敗れた。
スタートを五分に決め中団からのレース運び。前を見ながらリズム良く外めを追走していた
エリキングだが、4角手前の勝負どころに入ると反応がひと息。鞍上が激しく手綱をしごいて促すと、徐々にエンジンが掛かり直線では長くいい脚を使って外から差し切った。
デビューから3戦続けて手綱を握る主戦の川田は「前回(
野路菊S)よりも中間の状態も良かったですし、馬の成長も感じる調教過程でした。返し馬で改めてその良くなっている部分を確認できたので、それにふさわしいレースを、と思っていました」と説明する。
勝負どころのシーンについては「体自体は良くなっていて動きも良くなっているんですけど、それがまだ競馬には結びつかない。もう少し時間がたたないと…というところを感じる3、4コーナーだったので、なかなか動きが出てこなかった」と川田。「無理して動かしました。どうしても勝たないといけないところだったので。これが先につながってくると思いますし、いい経験ができたと思います」と収穫を強調した。
提供:デイリースポーツ