6Fの電撃戦「第69回
京阪杯」が24日、京都競馬場で行われ、1番人気
ビッグシーザーが好位から抜け出して制した。8度目の挑戦でついに初タイトル奪取。殊勲の
北村友一(38)は先週の
東スポ杯2歳Sに続く今年、重賞5勝目となった。
スタートを決めた1番人気
ビッグシーザーは楽に2番手が取れそうに思えたが、もどかしさを見せた。北村友は「少しズブくなっているのか1歩目がスッと乗って行かなかった。気合をつけてからは素直に反応。いいポジションが取れた」。4角をタイトに回ると力強く伸びてねじ伏せた。
騎乗依頼は今週のこと。まるっきりの初騎乗だったが、そこは百戦錬磨。冷静な手綱さばきで最高の結果を導き出した。「力のある馬。急きょ騎乗依頼を受けて。しっかり役目を果たせて良かった。勝てて良かった」と安どの表情を浮かべた。
遅ればせながら手にした重賞タイトルに西園正師も喜びを爆発させた。「うれしいと言うよりホッとしました。これで賞金も加算できた。来年は
高松宮記念(3月30日、中京)を目指したい。大目標に向けて頑張りたいですね」。念願の初タイトルで夢への扉が開いた。父
ビッグアーサーとの父子制覇が懸かる大舞台に向け、
シーザーの新たな戦いが始まる。
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ビッグシーザー 父
ビッグアーサー 母アンナペレンナ(母の父テイルオブエカティ)20年3月10日生まれ 牡4歳 栗東・西園正厩舎所属 馬主・幅田昌伸氏 生産者・北海道浦河町のバンブー牧場 戦績18戦7勝(重賞初勝利) 総獲得賞金1億9976万円 馬名の意味は「偉大な
シーザー。英雄」。
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