「チャンピオンズC・G1」(12月1日、中京)
南部杯でG1級5勝目。ダート界の現役最強の座を不動のものにした
レモンポップも、いよいよ今回がラストラン。連覇達成で有終の美を飾る。
21日の1週前追い切りは栗東から主戦の坂井が駆け付け、美浦W6F79秒5の好時計をたたき出した。坂井は「いつも調教で動く馬なので。時計も出ていたし、問題ない」と好感触を得た。普段の調教で騎乗する穂苅助手も「馬の感じとしてはいい形で終えて、時計的にもしっかり負荷をかける予定でしたが、本当に予定通りの調教ができました」と納得の表情だ。
昨年は2着に2秒差をつけた
南部杯も、今年は
ペプチドナイルと0秒1差の接戦だった。穂苅助手は「前走時の出来は70点以上はありました。
ペプチドナイルに競られる苦しい競馬でしたが、しっかり勝ち切ってくれたのはさすがだなと思いました」と振り返る。
その後、1カ月半近くレース間隔をあけて迎える一戦。「いい意味で締まってきた。少しピリピリはしているけど心配はしていません。年齢的に上積みはどうかと思いますが、ポテンシャルの高い馬ですからね。いい状態で送り出せる形にあります」と満足げだ。
18年に開業した田中博厩舎に初のJRA・G1タイトルをもたらした
レモンポップ。スタッフの情が熱くなるのも当然だ。「これだけの馬ですから、いい形で送り出したい。国内では負けても2着まで。
レモンポップの名に恥じない競馬を」。残り1週間、隙を見せずに万全の態勢を整えていく。
提供:デイリースポーツ