JBCクラシックを制した
ウィルソンテソーロ(牡5、美浦・
小手川準厩舎)が、
チャンピオンズカップ(3歳上・GI・ダ1800m)でGI初制覇を狙う。
ウィルソンテソーロは父
キタサンブラック、
母チェストケローズ、母の父
Uncle Moの血統。デビュー当初は
高木登厩舎、2戦目からは
田中博康厩舎に所属し、未勝利から3勝クラスまで4連勝。続く
名古屋城Sでは5着に敗れたが、その後小手川厩舎に転厩してから、
かきつばた記念、
マーキュリーC、
白山大賞典と重賞3連勝。一気にダート路線のスターダムへと駆け上がってきた。その後は
チャンピオンズC、
東京大賞典、
帝王賞とGI、JpnIで2着が3回。惜敗キャラが定着していたものの、前走の
JBCクラシックを3角先頭から堂々の押し切り。これまでのうっ憤を晴らすような強い競馬で、悲願の
ビッグタイトルを獲得した。
今回は
JRA・GI初制覇がかかる一戦となる。前身の
ジャパンCダート時代も含め、これまでに同年の
JBCクラシック覇者は17頭が
チャンピオンズCに挑戦。勝ったのは07年の
ヴァーミリアンの1頭のみという苦戦を強いられている。
ウィルソンテソーロはジンクスを克服し、ダート界の頂点に立つことができるか。昨年は直線一気の追い込みも“ダート界の王・
レモンポップ”に届かずの2着だったが、今年はどんな立ち回りになるのか。このレースで引退を発表している
レモンポップとの最終決戦から目が離せない。