「チャンピオンズC・G1」(12月1日、中京)
みやこSを制した
サンライズジパングが27日、栗東坂路で最終追い切りを行った。
ドウデュースで制した
ジャパンCに続く2週連続G1制覇を狙う
武豊を背に軽快な脚さばきを披露し、併せた相手に半馬身先着。2歳時は芝とダートの“二刀流”で戦い、今春は芝のクラシック路線を歩んだが、夏以降はダートにシフト。3歳馬の猛者が集まった
ジャパンダートクラシックでは3着と好走し、世代トップクラスであることを示した。前走では古馬勢を一蹴。この勢いで一気に頂点へ上り詰める。
サンライズジパングは栗東坂路で4F51秒4-37秒6-12秒1を計時。
ラキエータ(5歳3勝クラス)を前に見ながら駆け上がり、ある程度動かす形でフィニッシュした。気負った様子は全くなく、体をしっかりと使えていた印象。好気配だ。
◆
音無秀孝調教師
-前走(みやこS1着)を振り返って。
「
ジャパンダートクラシックで脚をぶつけて腫れ、1週間ほど調教ができませんでした。みやこSは間に合わないかなと思っていましたが、1週間後ぐらいにもう乗れるようになり、腫れも引いて、痛みもなくなりました。そこから上げていって何とか使えるようにはなったんですが、あまり自信はありませんでした。今回は順調ですから、その分の上積みはあるかもしれないですね」
-ここまでの経緯は。
「芝、ダートと馬も戸惑っていたところもあると思います。今回は夏を越えてずっとダートでしたので、多分ダートだってことでわかってると思います。ここから先はダートでと考えています」
-2キロの斤量差。
「3歳でまだ成長途上ですからね。それを思うと上積みはやっぱり考えられますし、2キロ軽いっていうのも有利に働けばチャンスはあるんじゃないかと思います」
◆
武豊騎手 -騎乗しての最終追い切りの感触は。
「元気ですし、いい動きだったと思います」
-この馬の強みは。
「気性とかレースの内容とかも安定していないというか子どもっぽいところはあるのですが、ラストの脚はしっかりしています。ポテンシャルは高いですね」
-レースに向けては。
「そんなにスタートは速くないですし、まずはG1の速いペースについていけるかどうか、というところは少しあります。2キロの(斤量)差を生かしたいですし、ここまで強いメンバーは初めてですが、まだ強くなっていく段階というところで、今まで以上のパフォーマンスができれば、と思っています」
提供:デイリースポーツ