第69回
船橋記念・S3は27日、
船橋競馬場でス
プリンター14頭が1000メートルを争った。1番人気に推された
エンテレケイア(吉原寛)が主導権を奪い、直線で後続を突き放して
スワーヴシャルルに4馬身差をつけて優勝。重賞3勝目を挙げ、南関東最強短距離馬の座を確かなものとした。今回が最後の重賞騎乗となる
森泰斗は、
ギガースに騎乗して直線で追い上げるも3着までだった。優勝馬にはゴールドC・S1(12月24日、浦和)への優先出走権が与えられた。
エンテレケイアが圧倒的なスピードを見せつけ、真の超短距離王を証明した。
好スタートを決めた大外枠の
ルクスディオンが先頭に立ちかけるも、内から一気にハナを取り切る。楽な手応えで4角から引き離しにかかると、直線は後続に影も踏ませず、4馬身差をつけゴールを駆け抜けた。
この勝利で21か月連続重賞Vとなった吉原寛は「今日は馬体をすっきり見せ、絶対に動ける状態だなと思った。ハナを取り切ってからはいいリズムで走れていたし、直線を向いてから大丈夫だなという感じでした」とパートナーをたたえた。
6歳にして重賞3勝と充実一途。次走はゴールドCへ向かう予定だが、
小久保智調教師は「もっと上を目指していける馬だし、来年はJBCを最大目標に」と同じ舞台での
ビッグタイトル奪取を目指す。
◆
エンテレケイア 父
アジアエクスプレス、母スターレット(
父ブライアンズタイム)。浦和・
小久保智厩舎所属の牡6歳。北海道浦河町・谷川牧場の生産。通算38戦9勝(うち
JRA8戦1勝)。総獲得賞金は1億1557万円(うち
JRA1370万円)。主な勝ち鞍は
習志野きらっとスプリント・S2、
アフター5スター賞・S3(24年)。馬主は小田吉男氏。
スポーツ報知