「
阪神JF・G1」(8日、京都)
初めて淀で行われる2歳女王決定戦。中心を担うのは関東馬
ブラウンラチェットだ。異父兄にダート戦線で活躍中の
フォーエバーヤングを持つ良血馬。前走では出世レースのアルテミスSを快勝し、重賞初制覇を飾った。レースの上がり3F33秒6が、
チェルヴィニアが勝った昨年と並んで最速タイというデータからも、G1級の能力を秘めていることは明らか。ここまで予定通りに調整が進められており、無傷の3連勝での戴冠へ期待が高まる。
強敵を迎え撃つ関西馬からは、
ランフォーヴァウ、
ダンツエランと2頭の重賞馬に注目だ。前者は
デイリー杯2歳Sで牡馬を蹴散らしてV。福永師自らセリで選んだ
ロードカナロア産駒で、調教師として初のG1勝利なるか。後者は道悪のファンタジーSを勝利。デビュー前から本田師が高い素質を評価していたが、「走る
バランスが変わってきた」とさらなる良化ムードを漂わせる。1F延長も不問で、02年
宝塚記念(
ダンツフレーム)以来となる“ダンツ冠”のG1Vを狙う。
また、米国馬
メイデイレディがレース史上初めて外国調教馬として参戦。世界的名手デットーリとのコンビでどんなレースを見せるか。他にも萩S覇者
テリオスララ、アルテミスS2着ミストレスなど多士済々のメンバーが頂点を目指す。
提供:デイリースポーツ