世界的名手のL.デットーリ騎手が、
阪神ジュベナイルフィリーズ(2歳牝・GI・芝1600m)の
メイデイレディ(牝2、米・J.リー厩舎)で、19年ぶりの
JRA・GI制覇を目指す。
デットーリ騎手は86年にデビュー。
キングジョージ6世&
クイーンエリザベスSを7勝、
凱旋門賞を6勝など、世界のビッグレースを数多く制してきた。また、96年の9月28日には
アスコット競馬場で当日の全7レースを全勝する英国競馬史上初の大記録を打ち立てている。22年末には23年限りでの引退を表明したものの、23年10月になって撤回。米国に拠点を移してキャリアを継続中だ。
日本には91年に初来日した。92年と93年のヤングジョッキーズ
ワールドチャンピオンシップを連覇。
JRAのGIは96年の
ジャパンCの
シングスピール、02年の
ジャパンCダートの
イーグルカフェ、02年の
ジャパンCの
ファルブラヴ、05年の
ジャパンCの
アルカセットと4勝している。驚くべきは
ジャパンCの3勝が、全てハナ差の大接戦だったこと。その手腕で多くのファンはもちろん、関係者も虜にしてきた。
阪神JFには
メイデイレディで参戦する。通算成績は4戦3勝。唯一の敗戦も、前走の米G1・BCジュ
ベナイルフィリーズターフの2着だから、バリバリのトップホースだ。デットーリ騎手はデビューからコンビを組むパートナーとともに、19年ぶりの
JRA・GI制覇となるか。その手綱捌きをしっかりと目に焼き付けたい。